留学する際に必要な英語力はどれくらいか知っていますか。大学や語学学校、ホームステイなど、留学の種類によって必要となる英語力は異なります。特に、語学学校へ留学する場合は、事前に英語の勉強が必要ないと考える人が多いでしょう。しかし、日本であらかじめ英語を勉強しておくことで、現地での学習の成果が大きく異なります。留学前におすすめなのがTOEICの勉強です。実際に受験してスコアを上げておくのはもちろんですが、TOEICの勉強自体が英語の基礎力をつける勉強法となるのです。
ここでは、TOEICの重要性やスコアアップの方法などについて紹介します。
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「TOEIC」とはTest of English for International Communicationの略で、英語を母国語としない人を対象に、国際コミュニケーションにおいて必要とされる英語力を測定するための試験です。問題はすべて英語表記されており、試験中の指示放送もすべて英語で行われます。結果は、英検のように合格・不合格ではなく、取得したスコア(点数)によって10〜990点の間5点きざみで表示されるのが特徴です。
試験はリスニングとリーディングの2つのセクションに分かれていて、リスニングは4パート全100問、45分の試験、リーディングは3パート全100問、75分間の試験構成、全部マークシート方式となっています。計2時間もの長丁場となるので、いかに集中力を保つことができるのかも、試験で好スコアを残すことができる要因の一つでしょう。
TOEICの特徴としては、出題内容が日常生活やビジネスシーンを題材にしたものが多く、特にビジネス関連の表現や語彙の出題が多くなっている点です。そのため、企業においてはTOEICのスコアを入社時や昇進時の英語力判定に使用することも多く、海外勤務の際には欠かせない試験とされています。2018年1月開催分では、受験者数全体の平均点は589.3点でした。仕事の内容にもよりますが、ビジネスで英語を使用するには最低でもスコア650程度は必要になるでしょう。
一般的に、TOEICスコアには有効期限はないとされていますが、自分の本当の英語力を知るためには定期的に受験することをおすすめします。いくら高得点を取っていても、それが10年前の結果だったら、実際履歴書に書いても役に立つとは言えません。試験は2月と8月を除く年10回、全国各地で開催されています。留学や仕事のためにTOEICを受験する場合など、一般的にTOEICと呼ばれている試験は「TOEIC Listening & Reading test」のことを指します。実は、これ以外にもTOEICには3つの試験があります。ビジネスシーンで活かせる、より実践的な英語力を判定する「Speaking & Writing test」、話す能力に特化した「Speaking test」、英語初心者を対象とした「Bridge test」などです。
これらは、受験者数がまだまだListening & Reading testには届きませんが、今後必要に応じてより認知度が上がることが期待されています。日本では、TOEICは大学入試の際や就職時に英語力の証明として重視されている試験です。社会に出てからも、TOEICのスコアによって任せられる仕事の内容が増えたり、海外勤務のチャンスが訪れたりと、可能性を大きく広げてくれることになるでしょう。
留学先では毎日英語漬けになるから、日本では英語を勉強していかなくても大丈夫という話を聞きます。確かに、日本で勉強するよりも現地で実際に生の英語に触れたほうが英語力はアップするという意見にも一理あります。しかし、日本である程度英語力をつけておく人とそうでない人では、現地に行ってから大きな差が出るでしょう。
たとえば、まったく英語が話せない人の場合、他者とのコミュニケーションが取れません。英語に耳を慣らすにも、自分が知らない単語は音として聞こえてしまうため、英語が話せるようになるにはとても長い時間がかかります。日本で単語や文法の下地があると、会話の中で知っている単語が出てくることもありますが、まったくわからない状態だと人と会うのが億劫になる可能性も出てきます。そうならないためにも、ある程度は日本で英語力をつけていくことをおすすめします。
日本で勉強する場合は、語彙を増やす、文法を勉強する、読解力をつけるなどが中心になるでしょう。範囲は無限大なので、何から手をつけていいかわからないという人も少なくありません。そこでおすすめなのがTOEICです。TOEICでは、単語・文法・長文読解などがバランス良く配分されているので、効率的に英語を学習することができます。また、主に使用される題材も日常生活やビジネスシーンと、実際に使える内容になっているのも魅力的です。TOEICの勉強をして英語の基礎力をつけておくと、留学先でも安心して現地の生活をスタートさせることができるでしょう。
また、TOEICの勉強をすることで、自分の苦手な分野を知ることもできます。語学の勉強では、苦手分野を伸ばすことで英語の総合力をアップし、コミュニケーション力を伸ばすことが可能です。留学前に集中して、苦手分野を克服してみませんか。
TOEICは勉強すればするほどスコアが伸びるというメリットがあります。何度か受験してスコアがアップすれば、勉強すること自体のモチベーションも上げることができます。留学先で困らないためにも、まずはスコア600程度を目指して、少しでも英語力をアップさせるようにしたいものです。現地の語学学校では、TOEICのスコアをもとにクラス分けをされることも多く、スコアが低いとレベルが下のクラスに振り分けられてしまいます。ある程度周りにも英語ができる生徒がいたほうが、英語力のアップには役立つはずです。また、TOEICは問題形式に慣れるのに時間がかかるとも言われています。日本でTOEICの勉強に慣れておけば、現地で、もしくは帰国後の英語力がアップした状態で、すぐに本試験を受けることができます。もっと日本で勉強しておけばよかったと後悔しないように、日本でできることはしっかりと準備しておきましょう。
語学学校や大学、インターンシップなど、留学の目的は人それぞれ異なり、現地で自分が何をしたいかによっても必要とされる英語力は異なります。たとえば、大学に入学するためには高度な英語力が求められますが、語学学校の場合だと語学そのものを学ぶことが目的なので、そこまで高い英語力がなくても留学は十分に可能です。日本で英語の基礎力をつけておくことのメリットとしては、留学先での勉強が効率的に進むことが挙げられます。授業を受けるにしても、まったく英語がわからないと先生が何を言っているのか理解することができません。授業内容そのものよりも、先生が何を言ったのかといちいち辞書を調べていては時間の無駄になり、何のために留学しているのかと後悔することになりかねません。
一方、英語の基礎力が付いていると、初めから授業内容そのものに集中することができます。わからないことがあれば質問することもでき、先生やクラスの仲間たちとコミュニケーションをとりながらクラスに参加することが可能です。海外留学の面白さを感じるためには、多少の語学力は必要になるでしょう。また、日本で苦手分野を克服しておくと、留学中には新しいことをどんどん吸収することができ、語学力の成長のスピードも早まります。現地の語学学校では、実践で使えるリスニングやスピーキングに特化したクラスが中心となることが多いです。日本では「読む」「書く」スキルを中心に勉強しておいて、現地ならではの環境で「聞く」「話す」スキルを上げることも夢ではありません。
特に、日本にいると英語を聞く、話す環境に身を置くことが難しいです。人は、意味が理解できない単語や発音できない単語をただの音として認識してしまうので、語彙力をつけないといつまでたっても聞き取ることができないのです。日本である程度の語彙力や文法の基礎力をつけておくことで、現地で集中してリスニングとスピーキングの能力をアップすることができるでしょう。家を建てるときも同様ですが、家の基礎がきちんとできていないと上に建つ家は不安定になってしまいます。語学力も基礎をしっかりと身につけておくことで、さらなるブラッシュアップが期待できるのです。
留学前に基礎英語力をつけておくことの重要性は理解できましたが、ではTOEICのスコアで何点くらいとればいいのでしょうか。リスニングとリーディング各セクションの配点は各495点となり、両方を合計した得点がTOEICのスコアとなります。たとえば、それぞれのスコアが300点だった場合で、TOEICスコアが600点となるのです。一般的に、留学する前に必要なスコアは600点程度だとされています。では、TOEIC公式サイトの「レベル別評価一覧」を参考に見ていきましょう。リスニング、リーディングともに、スコア300点がどれくらいのレベルと評価されているのか紹介します。
まずは、リスニングセクションのスコア270点〜370点レベルでは、簡単もしくは中級レベルの語彙が理解できる、短い会話だと文脈が推測できる、長い会話だと繰り返しや言い換えがあれば文脈を理解できるとされています。海外に行っても完璧に聞き取ることは難しいですが、単語ベース、もしくは短い会話だと聞き取れるというレベルでしょう。
一方のリーディングセクションのスコア225〜320点レベルでは、基礎的な文法が理解できる、文の関連付けができる、簡単もしくは中級レベルの語彙が理解できる、限られた長さの文章の内容を推測できるとされています。これらは一応の目安なので、誰にでも当てはまるわけではありませんが、スコア600点程度あれば十分現地で生活していけるレベルでしょう。まずは目標として、600点を目指してみてはいかがでしょうか。
ただし、大学や専門コースなどを目指す人は、より高いスコアを目標にしたほうがいいです。大学の授業では専門用語が飛び交い、クラス内でのディスカッションが活発など、ある一定レベルの英語力がないと授業についていくのは難しくなります。相手が言っていることが聞き取れ、自分の言いたいことを伝えることができる程度の語学力は必要でしょう。また、海外の大学では宿題として大量のリーディングが課せられるところも多く、文章を早く読み、内容を理解する読解力も必要です。授業内容の理解に集中できるよう、大学留学を目指す人はできればスコア700点以上を目指しましょう。
TOEICを何度受験してもなかなかスコアが伸びない、と思い悩む人は多いでしょう。勉強時間はしっかりと確保したはずなのに、と自信をなくすことも少なくありません。もしかしたら、その勉強法が間違っているのかもしれません。
ここでは、スコアアップのためのポイントをいくつか紹介します。まず、TOEIC試験で重要なのが「時間配分」です。TOEICを初めて受験した人の中には、時間が全然足りなかったという人が多くいるようです。試験はマークシートといえども、2時間で全200問を解くことになるので、最後のほうは時間に追われて焦ってしまいます。時間さえあれば正解できる問題だったのなら、なおさら悔しいでしょう。時間配分に慣れるためには、とにかく事前に問題集を繰り返し解いて問題形式と量に慣れるしかありません。それぞれに苦手なパート、得意なパートがあるはずなので、自分なりのペースをつかむことができれば大丈夫です。
効果的な勉強法としては、まずパートごとに問題を繰り返すことをおすすめします。たとえば、リーディングセクションの短文穴埋め問題は、練習すればするほどスコアを上げやすいパートです。スピードを上げて解けるようになると、後半の長文に時間を残すこともできます。また、あわせて語彙力や文法力を鍛える勉強も欠かせません。単語の意味が理解できると、短い穴埋め問題はもちろん、長い文章も意味を推測することが可能です。問題集で知らない単語が出てきたら、自分だけのオリジナル単語帳を作ってみましょう。単語とその意味だけでなく、例文も一緒に書き込むようにするとより効率良く暗記することができます。単語帳を作る時間がない人は、市販のものを購入して移動のときなどに眺めるのもいいでしょう。文法も同様に、自分が使いやすい文法書を1冊用意して、繰り返し復習してみてください。
TOEICでスコアを上げるためには、対策本を何冊も勉強するのではなく、1冊を繰り返し使い切ることがポイントです。手元にある参考書や問題集が増えれば増えるほど勉強した気になりますが、間違ったところをそのままにせず、何度も復習することがスコアアップのための早道になります。何度も繰り返すことで問題の傾向を知ることもでき、慣れると自信がついてきます。そのため、各パートの勉強がある程度進んだら、本番に即した模擬試験をいくつか解いて本番のスピード感に慣れるようにしましょう。2016年5月には新形式へと移行しているので、それ以降に受験していない人は新形式に慣れる必要もあります。旧形式と新形式の違いは、簡単な短文形式の問題が減り、比較的難解な問題が増えている点です。そのため、新形式テストでは、以前よりも時間が足りなくなったという声が多く、時間配分がスコアアップのキーとなるでしょう。
日本でTOEICを受験してみたものの、あまりにもスコアが低くて「本当に留学できるのかな」と不安に思う人もいるでしょう。いくら留学するからといっても、できるだけ日本で語学力をつけていったほうが安心です。ただし、語学留学の場合は「語学の習得」が留学の目的になるので、TOEICのスコアが低くても受け入れてくれる学校はあります。学校によっては入学基準が設けられているところもあるので、気になる学校があったらチェックしてみましょう。
海外の語学学校では、まず各自の英語力を判断してクラス分けが行われます。入学の際に、日本で受験したTOEICのスコアを提出するようにとする学校もあれば、現地で独自の英語テストを行う学校もあります。これは、同じくらいの英語力の人たちが一緒に学ぶことを目的に行うクラス分けなので、生徒の学力にばらつきがなく安心して授業に参加することができます。
ただし、あまりにも英語力が低い状態のまま入学すると、一番下のクラスに入れられる可能性があります。周りには英語を得意としない生徒が集まっているので、英語を勉強するには少々刺激が少ない環境かもしれません。せっかく海外で英語を学ぶのなら、多少レベルの高い人たちと学べる環境のほうがおすすめです。海外からの留学生には、TOEICのスコアが低いのに英会話が日本人よりもスムーズにできる人たちがたくさんいます。これは、お国柄でもありますが、日本では文法や読解などのいわゆる試験勉強が中心ですが、海外ではコミュニケーションのツールとして英語が使用されているためです。また、人前で英語を話すのを苦手とする日本人に比べて、海外の人はたとえ文法を間違っていたとしても、臆せずに自分の意見を発言しています。実は、これが英語力アップのためには欠かせない秘訣なのです。耳から聞いた英語を、実際に口から出すことで語学力は身についていきます。
留学時点でTOEICのスコアが低くても留学することは可能です。しかし、留学した後現地で、恥ずかしがらずに積極的にクラスに参加していく、放課後も日本人同士で集まらず、海外の友人やホストファミリーなどと一緒に過ごす時間を多く作るなどの努力が必要でしょう。一方、大学進学の場合は、あらかじめTOEICのスコアを取得しておく必要があります。一般的に、スコア600以下だと大学の授業についていくことができないと言われています。難関大学ともなると最低でもスコア700程度は必要でしょう。せっかく留学しても、授業がまったく理解できなければ毎日が苦痛でしかありません。留学前に十分な時間を作って、自分の留学の目的に合わせた英語力をつけておくことをおすすめします。
留学前に少しでもTOEICのスコアを上げておきたい、自分で勉強してもスコアがなかなか上がらない、という人におすすめなのが、TOEIC試験対策の学校に通うことです。留学前に英語の学校に通うの?と思うかもしれませんが、あくまでTOEICのスコアを上げることに集中したコースになります。英語での会話やコミュニケーション能力は、現地に行ってからネイティブの人たちと触れ合うことで飛躍的にアップすることができます。
初めは戸惑うかもしれませんが、時間が経つにつれて慣れ、自信が持てるようになるでしょう。しかし、単語や文法、読解などを含む試験対策であれば、日本でも勉強しておくことが可能です。むしろ、留学前にTOEICのスコアを上げることを目的に日本で勉強しておいたほうがいいでしょう。
授業では、経験や実績のある講師が過去の傾向と対策をもとにポイントを押さえたわかりやすいクラスを展開しています。自分一人では理解できなかった箇所も、質問することで不明点を解消することができます。苦手な部分を少なくすることは、スコアアップのための大きなポイントです。得意な分野をさらに伸ばすよりは、苦手な部分をなくして確実に点を取るほうが比較的簡単かもしれません。また、自分のレベルに合った勉強方法を知ることも大切です。
たとえば、TOEICのスコアが300点の人と600点の人では、必要とする単語や文法の知識などが異なります。TOEIC対策コースでは、個人のレベルに合わせた授業内容が組まれるため、誰でも安心して受講することができます。なかなかスコアが伸びないという人の中には、独自の勉強法が間違っている人も多いので、学校に通って勉強法を知るだけでも十分効果が期待できます。
また、学校に通うと一緒に勉強に励む人たちがいるので、一人で勉強するよりもモチベーションを維持しやすいというメリットもあります。独学は費用を安く抑えることはできますが、なかなかスコアが上がらないと落ち込んで勉強する意欲をなくしてしまうことも多々あります。そんなときに、TOEICスコアアップという同じ目標を持った人たちに刺激を受け、勉強を続けることができるでしょう。短期間でスコアアップを謳っているスクールもたくさんありますが、まずは自分の目で確かめてみることが大切です。多くのスクールでは無料カウンセリングを行っているので、積極的に参加してみましょう。学習環境や講師陣の質、カリキュラムの内容、サポート体制などをしっかりと吟味して、自分に合ったスクールを選んでみてください。自分の弱点を相談し、どのように克服できるのかがわかれば、安心して受講することができます。
なるべく短期間でTOEICのスコアを伸ばしたいものですが、一体どれくらいの期間勉強すればいいのでしょうか。期間については、現在の英語力や勉強方法が大きく関係してきます。現在スコア300点以下の人の中には英語を苦手とする人が多く、まずは英語に慣れて好きになることから始めるといいでしょう。このレベルの人たちは伸びしろがとても大きいので、3カ月で300点アップすることも夢ではありません。TOEICの問題に慣れて時間配分に気をつける、苦手な分野を克服するなど、ちょっとしたことの積み重ねで得点が大きく変化してきます。英語を学ぶ楽しさに目覚めたら、さらにスコアアップに加速がつくでしょう。
3カ月でどれくらいスコアアップができるか、現在の得点別に見ていきます。現在のスコアが300点以上ある人は、基礎単語やフレーズは理解できている人たちです。リーディングセクションの短文穴埋めは確実に得点し、比較的簡単なパートは間違わないように気をつけましょう。スコア150〜250点はアップできるはずです。スコア400点以上の人は、基礎的な文法は理解できているでしょう。難易度の高い長文にも時間の余裕を残し、リスニング力のアップにも努めたいものです。スコア150〜200点程度のアップは十分可能です。スコア500以上ある人は、英語の総合基礎力を持っている人です。TOEIC全体のパートを通して、満遍なく得点できるよう繰り返しの反復練習が効果的でしょう。間違った箇所をそのままにせず、復習して体に刷り込むことで、100〜150点程度のスコアアップを狙うことができます。
スコア600点以上を持つ人は、留学するにも十分な英語力があると考えられます。これくらいのレベルになると、スコアアップを目指すには時間と根気、集中力が必要です。いかに忙しい日々の生活の中で勉強時間を確保できるかもポイントになるでしょう。基礎問題集を一通り終え確実に得点できるようになったら、英字新聞を読む、英語でラジオを聴くなど、さらにレベルアップした学習を取り入れてみるのもおすすめです。自分で勉強していてもなかなかスコアが上がらなければ、TOEIC強化コースなどを受講して、得点のポイントを専門講師から学ぶという選択肢もあります。集中的に勉強すれば、スコア100〜150程度を上げることは可能です。スコアアップに関しては個人差があるので一概には言えませんが、200点程度のスコアアップを狙うなら最低でも3カ月程度かかると言われています。なるべく短期間で成果を出せるよう、ポイントを押さえた勉強方法で学習を進めていきましょう。
TOEICは世界約150カ国で受験することができる世界的な英語能力判定試験で、主に日本を含む東アジアの受験者が多いことで知られています。できるだけ日本でスコアアップをしておきたいTOEICですが、実は留学先でTOEIC対策のコースに入って学ぶことも可能です。
特に、アジアからの留学生が多いアメリカやカナダ、オーストラリア、フィリピンなどには、TOEIC対策コースを設けている語学学校も数多くあります。これらの学校では、一般的な英会話や留学準備コースなどに加え、TOEICのスコアアップに特化した授業が受けられるのが特徴です。オーストラリアは特に日本人向けのTOEICコースが充実しており、毎年多くの日本人が留学先でTOEICの勉強をしています。
また、フィリピンの語学学校は、マンツーマンの指導が充実していることで有名です。欧米の語学学校では、基本的にまとまった人数のグループレッスンが行われますが、フィリピンでは先生と生徒が1対1のマンツーマンクラスが中心です。わからないことがあればその都度確認でき、苦手な発音も恥ずかしがらずに思い切って練習できます。短期集中のコースもたくさんあるので、短期間で費用を抑えた留学も可能です。授業では過去のTOEIC試験の傾向をもとに、スコアアップに効果的な内容の指導が行われます。講師も外国人なので、授業全般を通してリスニング力を鍛えることもできます。日本にいてはなかなかリスニング力を上げることは難しいですが、海外留学ならではのメリットの一つです。学校や講師によって授業内容は異なりますが、リーディング・リスニングのセクション・パートごとの対策や、時間をうまく使う方法、また文法や語彙などの基礎英語などもしっかりと学ぶことが可能です。
また、せっかくなら、帰国して語学力が少しでも落ちる前に現地でTOEICを受験することをおすすめします。アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンなどでも、TOEICの試験を受けることができるのです。中には、TOEIC対策のある語学学校での受験が可能なところもあります。海外でTOEIC受験をするメリットとしては、結果の発送が早い点も挙げられるでしょう。帰国直前に受験して、帰国後すぐに就職・転職活動でTOEICのスコアを活用したいという人には、ぜひとも知っておいてほしい情報です。
日本では、TOEICのスコアは実戦で使える英語力として認知されているので、大学入試や就職・転職、昇進などのシーンで強い武器になります。TOEICのスコアが高いと、任せられる仕事の幅が広がったり、海外赴任のチャンスもあったりするなど、キャリアアップを狙う人にとっては欠かせない資格となるでしょう。さらに、海外留学をすることによって、リスニングやリーディングなど実践的な英語力がアップし、TOEICのスコアアップにつながるでしょう。
現地で充実した留学生活を送るためには、留学前からTOEIC対策の勉強をしておくことをおすすめします。TOEIC対策は、英語の基礎力をつけることにも大変効果的です。帰国後すぐに活かせる資格のTOEIC。留学を機にスコアアップを目指してみませんか?