留学してみたいと思っている人のなかには、留学って具体的にどうやればいいのかわからなく、何から手をつけていいのか戸惑っている人もいるでしょう。
初めての留学の場合、「費用はいくらかかるのか」「何を準備すればいいのか」「留学先の国や学校はどこにするのか」などわからないことばかりです。
留学を実現させるためには、問題を整理してひとつひとつクリアしなければいけません。
そんな留学希望者の疑問を解消するために、今回は、留学のために準備するものや手続き方法などについて解説します。
留学しようと決意した際、最初に決めなくてはいけないことは、留学先の国と学校です。
留学先によって、留学にかかるさまざまな費用に違いが生じます。どの国で留学するのが
自分にとってふさわしいか、じっくりと時間をかけて考えることが重要です。
日本人が選ぶ留学先で人気なのが、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの国が挙げられます。
留学先を選ぶ段階で「留学はしたいけど特別行きたい国がない」という人もいることでしょう。
そんな人にとって留学先選びの重要なポイントは、「物価の安さ」「治安の良さ」に注目することです。現地に滞在して生活すると当然ながらお金がかかります。
語学学校へ通う場合は学費もかかり、日々の生活では、宿泊先の家賃、食費、交通費、娯楽費などさまざまな出費があります。
お金がない状態で切り詰めた生活を送ると、心にも余裕がなくなり勉強にも身が入りません。
物価の高くない国を選ぶことが快適に留学生活を送れる秘訣なのです。
また、留学先の治安について確認することも留学先選びにおいては重要といえます。
日本は世界有数の治安の良い国として知られているので、治安の悪い地域での生活は慣れていません。
「治安が乱れている地域にも対応できる」「好奇心でそのような国で生活を送りたい」という人もいるかもしれません。
しかし、そのような場所に行けば最悪、命に関わる問題に発展します。
最悪の事態を避けるためにも、治安の悪い国は留学先に選ばない方が無難です。
治安が不安定、または、政情不安で危険な状態の国は、外務省が公開している情報などで把握することができます。
そのような情報もチェックして、留学希望先の国が「どのような状態であるか」「治安が安定しているか」を確認することも大切な作業です。
そして、留学先の国や語学学校などは、なるべく日本人の少ないところを選ぶのが好ましいといえます。
日本を離れて異国の地で生活するのは心細いものです。
そのため、留学先で同じ日本人がいると同じ言語が話せるために安心してしまい、日本人同士で固まってしまう傾向が見られます。
これでは、日本語以外の英語を話す環境にいないため、せっかく日本を離れて海外で生活しているのに語学力が伸びることはありません。
異国の文化を吸収するためにも、日本以外の多国籍の人種と積極的に交流することを心がけましょう。
また、留学先の国によって寒さが日本以上に厳しい、あるいは、1年中温暖で過ごしやすいなど、国によって気候に差があります。自分が過ごしやすい気候であるかチェックすることが大事といえます。
留学してみたい国や語学学校が決まったら、次にすることは留学のための各種手続きです。
留学するには、具体的に何が必要でどれくらいの費用を用意すればいいのか、しっかりと把握することが重要です。
留学するためにまず準備しなければいけないのがパスポートとビザです。どちらも日本を出国・留学先へ入国するために必要となります。
パスポートの申請は申請するところは自治体などのパスポートセンターです。
申請のための必要書類は、一般旅券発給申請書、戸籍抄本または戸籍謄本、パスポート用の写真、身分証明証です。
費用は、期限5年のものが1万1000円、10年が1万6000円で、申請してから受領までにかかる期間は約1週間ほどかかります。
ビザの申請方法は、日本にある機関に申請するのではなく、留学先の国へネット経由で手続きをするという方法です。
ビザの種類は「学生ビザ」「観光ビザ」「就労ビザ」などがあり、留学の場合に申請するビザは学生ビザとなっています。
もし、留学しつつ現地でアルバイトをしたい場合、学生ビザでは就労が認められていないので注意しましょう。
留学先の国には、それぞれビザのオンライン申請のための専用ホームページが用意されています。
その専門ホームページの入力スペースに必要事項を入力して完了アイコンをクリックすれば、簡単にビザ申請は完了します。
申請から発給までにかかる期間は1週間ほどです。ビザ取得にかかる費用は留学先の国によって異なり、日本円に換算すると4万5000~20万5000円が相場といわれています。
(2018年4月の為替レートより)ちなみに、ニュージーランドは、日本国籍保有者は無料扱いとなっています。
留学先での病気やけが、盗難などのトラブルにそなえて、留学前に保険に加入することも重要です。海外へ留学する人が加入する保険は「海外留学保険」です。
この保険に加入していれば、留学先でのトラブルを補償してくれるので安心して生活できます。
補償内容は各保険会社によって微妙に違うので、契約前にどのような補償を受けることができるか確認しましょう。かかる費用は1年間有効で14万~20万円が相場といわれています。
上記の準備が整ったら、留学先の語学学校を選び入学手続きをしなければいけません。
一連の手続きは自分でもできますが、留学エージェントに依頼すれば代理で手続きを行ってくれます。
留学先の学校探しから必要書類の準備、申し込みなど、手間のかかる作業を代行してもらうことが可能です。
留学エージェントでは留学に関する相談も受け付けているので、留学の仕方をどのようしていいのかわからない人は、まず相談することをおすすめします。
留学で日本を発つ前にやるべきことは、英語を上達させたり、留学先の国の情報を調べたりすることです。
留学するまでに少しでも伸ばしておきたいのが英語力。
留学希望者のなかには、現地でネイティブスピーカーに囲まれて生活するから、留学が始まってから英語力を伸ばせばいいだろうと考えている人もいます。
しかし、そのような考えで日本にいる間、英語力を上達させなかった場合、留学先では苦労するかもしれません。
留学して英語が話せるようになるには、あらかじめ英語力の基礎をそなえる必要があります。
ある程度の英語力を持ち、さらに、現地のネイティブな英語に触れることによって、英語力は飛躍的に上達するのです。
そのために留学前には、ある程度、英語の勉強をがんばらなくてはいけません。
留学前に「TOEICを受けて目標のスコアを達成する」などの目標を持つと、英語の勉強のモチベーションを維持でき、日本にいる間の英語力向上につながります。
そして、留学先が「どのような地域であるか」について事前に把握するために、留学先の情報収集をすることも重要です。
現地の物価や治安、文化、気候など、環境を十分に知ることによって、留学が開始してから早く生活になじむことができます。
情報収集の仕方は、インターネットや書籍などで調べたり、留学エージェントに相談したりすることがおすすめです。
エージェントに相談すれば現地に関する疑問や不安に親身になって答えてくれます。
留学は、日本を離れて長い期間にわたって海外で生活を送ることになります。
日本とは言語から価値観まで異なる異国の地での生活なので、留学前にしっかりと準備すること必要です。
特に初めて留学を経験する人は、事前の準備をしっかりと行うことによって、留学をよりスムーズに実施できます。
留学をしようと決めたら、いろいろな情報を収集して実行に移し、留学を成功させましょう。
また、留学する際には目的や目標を設定することが重要です。目的を決める理由や、目的の決め方はこちらの記事でご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。