
スマ留では、「学びを育てる留学プログラムを立案せよ。」をテーマに、ドルトン東京学園の中高生がグループまたは個人で留学プランを企画・発表するコンテストを開催しました。最優秀賞を受賞したグループには、実際に考えたプランで留学する際の奨学金が贈られます。
今回インタビューをお届けするのは、そのコンテストで賞を受賞した桐谷さん。グループで考え抜いたプランを携え、実際にイギリス・ロンドンへ旅立ちました。留学に挑戦しようと思ったきっかけから、現地での学び、そして帰国後の変化まで――桐谷さんの7日間をレポートします。
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「留学にはずっと興味があったから、もし通ったら行けちゃうかも」という気持ちで初めてコンテストに応募した桐谷さん。きっかけは学校の先輩から声をかけてもらったことでした。日本各地から集まった仲間たちとの出会い、料理上手なホストマザーとの生活、ブラジルからの留学生との交流など、盛りだくさんの7日間をレポートします。
ドルトン東京学園での2回目の開催となるスマ留のコンテスト。桐谷さんは好奇心と留学への興味はあったものの、参加は迷っていました。そこへ、前年度の優勝グループに名を連ねていた学校の先輩から「一緒にやらない?」と声をかけてもらったことが、背中を押してくれました。
「前年度の優勝者の先輩から声をかけてもらえたのが結構大きくて。そこで『じゃあやろうか』という気持ちになりました」―― 桐谷さん
さらに仲の良い後輩も応募すると知り、チームを組んで挑戦することになりました。人とのつながりが、もう一度の挑戦への原動力になりました。
ドルトン東京学園には「ハウス」と呼ばれるハリーポッターの寮のような縦割り制度があり、1年生から高校3年生まで6学年が同じチームで体育祭や合宿を共にします。学年を超えた日常的なつながりが、今回の参加を後押ししました。

以前からヨーロッパへの憧れを持っていた桐谷さん。英語圏であることも決め手のひとつで、候補の中でもイギリスは特に行きたい国でした。最後まで迷ったのはマルタで、地中海の雰囲気や寮滞在という点に魅力を感じていましたが、「やっぱりイギリスへの憧れがずっとあった」という思いが背中を押しました。
「アジアには行ったことがあったけど、英語圏はあまり行ったことがなくて。イギリスの街並みや雰囲気から、また違う異国感が味わえるんじゃないかと思っていました」―― 桐谷さん
現地では、文化の違いを早速体感することになりました。イギリスでは車が来ていなければ赤信号でも渡ってよいという法律があり、日本との常識の違いに驚く場面もあったようです。
海外旅行の経験があった桐谷さんにとって、渡航準備自体への不安は大きくありませんでした。必要な手続きを早めに済ませつつ、学校が忙しかったこともあり、荷造りは春休みに入ってからのスタートになったといいます。
「特に不安とかは全然なくて。荷造りも春休みに入ってから始めて、あっという間に出発でした」―― 桐谷さん
スマ留の事前説明会には第1回に参加。第2回には都合がつかなかったため、他の参加者の顔を初めて知ったのは出発当日でした。それでも、口頭での説明を聞けたことや、参加者の雰囲気をつかめたことは安心感につながったと話します。

東京から成田空港へ向かった桐谷さん。空港で参加者たちと顔を合わせると、北海道や九州など日本各地から集まっていることがわかり、プログラムのスケールの大きさを改めて実感しました。
「みんなが本当に遠いところから来ていてびっくりしました。すでに国内で乗り継ぎを経験してきた子もいて、みんなすごいなと思いました」―― 桐谷さん
搭乗までの待ち時間に参加者同士の交流が生まれ、自然と打ち解けていきました。たまたま仲良くなった参加者が同じホームステイ先だったこともわかり、出発前から心強い仲間ができました。当日はトラブルなく、全員スムーズに出発しました。

授業は年齢によって2つのクラスに分けられており、桐谷さんは上のクラスへ配属されました。最初の授業内容を物足りなく感じ、引率者に相談してレベルアップを希望しましたが、成人クラスとの合流になる旨が伝えられ、変更は見送りとなりました。
「レベルが少し易しく感じたので相談してみたんですが、これより上になると成人の方たちのクラスになってしまうということで、そのまま続けることになりました」―― 桐谷さん
そこで生まれたのが思いがけない交流の機会でした。同じ学校にブラジルから来た同年代の留学生グループがおり、引率者が学校側と調整して桐谷さんの合流を実現。留学後半はそのクラスで受講する時間も設けられました。劇の制作や映画当てクイズなどアクティビティを中心とした授業の中で、観光でも顔なじみになったブラジルの仲間たちとさらに距離が縮まりました。
「ブラジルの子たちのクラスはゲームやアクティビティが多くて、とても楽しかったです」―― 桐谷さん
語学学校のスタッフとスマ留の引率スタッフが毎日の観光に同行し、午前中の語学授業と午後のロンドン市内観光が組み合わさったスケジュールで日々が進んでいきました。
観光の中では、外国人の方に声をかけて一緒に写真を撮るミッションも実施されました。周囲の参加者が積極的に動く姿が刺激となり、桐谷さん自身も自然と英語で話しかけられるようになっていったといいます。
「みんなで英語で話そうという雰囲気があって、それが自分にもいい影響を与えてくれました」―― 桐谷さん

ロンドン到着後、そのままバスでハリーポッタースタジオツアーへ。留学の幕開けにふさわしい、特別な体験となりました。ハリーポッター好きな参加者同士で会話が弾み、大いに盛り上がりました。
「ずっとワクワクしていました。ハリポタ好きな子たちとの会話がすごく盛り上がって、最高の思い出になりました」―― 桐谷さん
語学学校の期間中は毎日の午後を使って、ビッグベン、バッキンガム宮殿、セントジェームズパークといったロンドンの名所を巡りました。セントジェームズパークでは、ホストマザーが毎朝手作りしてくれたランチを広げてピクニック。異国の空の下で食べるお弁当は、ホームステイの温かさを感じる時間となりました。
なお、イースターの祝日で急遽学校が休みとなった日があり、スケジュールを組み替えて観光日と補講日を入れ替えるという柔軟な対応もありました。

ホストマザーは個性豊かなおばあちゃんで、桐谷さんを含む複数の参加者が同じお家に宿泊しました。料理がとても上手で、「イギリス料理は味がない」という事前のイメージをいい意味で覆す毎日だったといいます。
「料理が全部美味しくて、毎日すごい美味しいご飯が食べられました。ホストマザーにも恵まれたなと思います」―― 桐谷さん
ホームステイ先の仲間とも早い段階から打ち解け、夜には深い話をしながら一気に距離が縮まったという場面もありました。留学を通じて生まれたつながりは、帰国後も続いています。
留学最終日、全員が一堂に会した修了セレモニーが学校で行われました。博士帽とマントを順番に着回し、一人ひとりが写真に収まりました。参加者それぞれの達成感とともに、全員での集合写真も撮影されています。
「博士帽みたいなのとマントを着て写真を撮って、みんなで達成感を分かち合いました」―― 桐谷さん
今回の留学で桐谷さんが得たのは、語学力の向上だけではありませんでした。日本各地から集まった仲間との対話を通じて、留学や語学教育への関心・選択肢が地域によって大きく異なることを知り、自分の置かれた環境を改めて見つめ直すきっかけになったといいます。
「自分がいる環境が留学に行きやすいということが、普段の生活の中ではなかなかわからなくて。いろんな地域の仲間の話を聞いて、恵まれていることをすごく実感しました」―― 桐谷さん
その気づきが「行ける環境にいるなら、行きたい」という気持ちをより確かなものにしました。今後の進路については海外の大学進学も含めて模索中で、まずは高校生のうちにさらなる留学経験を積みたいという意欲を持っています。
「留学は英語力を伸ばすだけじゃなくて、行くこと自体がすごい経験になる。行ってみないとわからないことが本当にたくさんありました」―― 桐谷さん
「留学にはずっと興味があった」と話していた桐谷さんが、7日間のイギリス留学を経て手にしたのは、英語力への自信だけではありませんでした。日本各地から集まった仲間との対話の中で、留学という選択肢が地域や環境によって大きく異なることに気づき、「行ける環境にいるなら、行きたい」という気持ちがより確かなものになりました。
その学びを胸に、桐谷さんは今後の進路についても海外の大学進学を含めて前向きに模索しています。「行ってみないとわからないことが、本当にたくさんあった」――この言葉が、今回の留学の全てを表しているように思います。
スマ留では今後も、桐谷さんのように世界に目を向けるすべての方の「最初の一歩」と「次の挑戦」を、全力でサポートしてまいります。
スマ留では、学校・教育機関・自治体・企業向けに、海外研修・グループ留学プログラムをご提供しています。渡航先・期間・目的に応じたプログラム設計から、事前説明会・現地引率・帰国後フォローまで一貫してサポートいたします。
「自校でも同様のプログラムを実施したい」「海外研修を検討しているが何から始めればよいかわからない」など、まずはお気軽にご相談ください。