フィリピン留学を考えている方で、これが初めての海外渡航という方も多いと思います。私もそうでしたし、まずはパスポートを作るところから始めました。
海外に行くならビザが必要とはよく聞きますが、日本のパスポートなら多くの国へビザなしで渡航できると聞いたこともあるかもしれません。国によっては渡航前に取る必要もあり、最悪の場合入国できないなんてこともあります。
では、フィリピンではどんなビザが必要なのでしょうか。
今回はフィリピン入国、滞在、留学、仕事に必要なビザやその他の許可証についてご紹介します。
*フィリピンのビザの情報はここに書いてあることと、最新情報が異なる場合があります。最新情報は常にフィリピン大使館に記載されていますので、最終確認はそちらでお願いいたします。
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まずは外国人が取得できるビザを全部見てみましょう。
いろいろあるのでややこしいですよね。
フィリピンには、労働ビザ、結婚永住ビザ、退職者ビザなどを取って長期間住んでいたり、働いていたりする日本人がかなりいるのですが、これから留学する方には関係ないお話ですね。
ご安心ください。 フィリピンへの入国、滞在に関しては特に何もする必要はありません。
観光ビザも学生ビザも取得する必要はありません。どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
フィリピンへの渡航にはビザが必要ですが、何もする必要はありません。 入国時に30日間の観光ビザが無料でもらえるからです。
また、マニラやセブ島にあるイミグレーション(入国管理局)で簡単に延長が可能です。毎月数千円のビザ更新料を支払えば、最長3年まで延長が可能です。一度でも出国すればリセットされ、また3年まで延長できます。
ビザの取りやすさもあって、フィリピンは海外移住先の人気国2位にランクインし続けています(1位はマレーシア)。
他に、パスポートの残存期間が必要です。滞在日数+6か月が必要なので、過去にパスポートを取っていた方はここだけお気を付けください。
また、帰国用(出国用)に、入国から30日以内に出国する航空券も必要です。以前から必要でしたが、コロナ禍以降厳しくなったそうです。
以前は半年後の帰国用チケットでも、入国時に観光ビザを延長すると伝えれば入国できていましたが、今はどうかわかりません。
そもそも以前から結構適当で、帰国用のチケットがあるか聞かれたり、聞かれなかったり、半々ぐらいでした。フィリピンはかなり適当です。とはいえ空港に到着して入国できませんでしたでは大変なので、事前にしっかりご確認ください。
30日以内にどこかに出国する安い航空券(捨てチケット)を買っておいて、帰国用のチケットは別で用意するという手段もあります。
観光ビザを延長して3年まで滞在できますが、 60日以上滞在するなら観光でも留学でもACR I-Card(外国人登録証)というカードが必要になります。
また、6か月以上ならECC(Emigration Clearance Certificate)という出国許可証が必要です。
ここにきてちょっとだけややこしくなりますが、これも心配することはありません。ほとんどの語学学校は代行申請してくれるので、全て任せておけば大丈夫です。
むしろ代行申請しない学校は聞いたことがありません。留学エージェントが紹介しているような学校ならまず安心です。
ECCだけ少し面倒ですが、実際に取得する必要がある人は少ないです。6か月以上滞在の場合ということですが、長期留学のほとんどが最長4週間×6の24週間です。日数的には6か月より少し短いので実は必要ありません。
60日、6か月は厳密にいつなのか、自分はACR I-CardやECCが必要なのか、不安な場合は留学エージェントや語学学校に聞いてみましょう。
ビザの一覧に学生ビザというものがありましたが、語学学校の場合これを取得する必要はありません。学生ビザは現地の大学などに通う場合に必要です。
一つだけ、 SSPという特別就学許可証が必要になります。
フィリピンで合法的に勉強するために必要なのが、特別就学許可証SSP(Special Study Permit)です。
6か月まで有効ですが、1週間の留学でも取得する必要があります。費用は6か月まで一律約2万円弱なので、期間が長いほど割安ですね。
これも学校が代行申請します。現金と証明写真があれば取得してくれるのでお任せしましょう。
フィリピンで勉強するなら必ず取得するものなので、個人の家庭教師などは注意しましょう。厳密に言うと不法行為になってしまいます。入国管理法違反となり約5万円の罰金が科せられ、国外追放になるので気を付けてください。
どの許可証も語学学校が代行申請します。費用や必要なものはそれぞれの学校にご確認ください。HPに明記されているはずです。
記載がない場合はご注意ください。国の認可を受けていない語学学校かもしれません。
TESDA(フィリピン労働雇用技術教育技能教育庁)という機関があり、大手留学エージェントが紹介する語学学校は認定を受けています。不安であれば学校のHPからTESDA認定という表記を探してみてください。
小規模だったり、怪しそうな学校は避けるようにしましょう。
————(テーブル)
留学期間 必要なもの
~2か月 観光ビザ、SSP
2か月~6か月 観光ビザ、SSP、ACR I-Card
6か月~ 観光ビザ、SSP、ACR I-Card、ECC
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留学しながらアルバイトやインターンをしたい方もいるかもしれません。これは少し難しく、 フィリピンで働くなら就労ビザとAEP(Alien Employment Permit)という外国人雇用許可証が必要になります。
ほとんどの場合、会社が費用を負担して手続きをするものですが、短時間、短期だと難しいです。費用も時間もかなりかかるので会社にとって負担が大きく割に合わないからです。
多くの会社で1年以上の勤務を条件にしていて、それ以内に辞めた場合ビザの取得費用を請求されるところもあります。
他にSWP(Special Work Permit)という特別就労許可証もあり、ゼロ円留学やインターンはこれを使っています。3か月有効な許可証で、1回限り延長可能です。
フィリピンで日本人が働くのはかなり難しいです。そもそもフィリピンは若い人口が多すぎて大学を卒業してもなかなか就職できません。
フィリピン人の雇用を守るために、外国人が働くには外国人を雇うための理由が必要です。
例えば日本人の語学学校で、日本人の生徒に対応するために日本人を雇うなどです。コンビニや飲食店でのバイトなどはまず無理と思っておきましょう。
ビザなしで働くと不法行為になります。ビザ代の節約などの理由で残念ながら外国企業のフィリピンでの不法就労があります。罰金や国外追放などにならないようご注意ください。
6か月以上の留学の場合、観光ビザ、特別就学許可証、外国人登録証、出国許可証が必要です。なんでも許可が必要でややこしいと思われるかもしれませんが、全て語学学校が代行申請するのでご安心ください。面倒なことは何もありません。
代行申請してくれない語学学校にはご注意ください。
留学エージェントがそのような語学学校を紹介することはありませんが、中には国の認可を受けていない、グレーゾーンというか違法の語学学校もあるかもしれません。信頼できる留学エージェントを選びましょう。
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Q フィリピン留学にビザは必要?
A フィリピン入国の際、30日間は無料でビザが発行されます。留学生も同じで、特別なビザを事前に発行する必要はありません。1ヶ月以上滞在する場合は現地でビザを延長できるので、事前に用意することはありません。
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Q 留学する際にビザやその他取得するのは自分でやるの?
A ビザの延長、SSPの申請、2ヶ月以上であればACR-I-Cardの発行、6ヶ月以上でECCの発行など、すべての手続きは基本的に語学学校で代行してくれます。パスポートと費用を学校側に支払うだけでいいのでとても簡単で楽です。
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Q SSPとは何ですか?
A フィリピンで合法的に勉強するために必要なのが、特別就学許可証SSP(Special Study Permit)です。1日の短期でも必要になります。こちらも学校側で手続きするので心配ありません。
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大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。