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更新日2023.11.17
フィリピン・セブ島は物価が安くて、楽しい場所。ただ日本の生活水準に慣れていると、フィリピンの環境に馴染めずストレスに感じたり、ハプニングに見舞われたりすることも少なくないようです。
この記事では、主に生活関連のトラブルについて、フィリピン・セブ島で日本人がよく経験していることをまとめました。
※ちなみに筆者は2014年からフィリピン滞在2年半で、病気面以外全てを経験しています。
CONTENTS
東南アジアの中でも特にインターネット環境が不安定なフィリピン。4G・LTEの回線ですら1Mbpsに満たず、写真が多いサイトを見るのに時間がかかったり、動画サイトをまともに見られなかったりすることはよくあります。
ストレスのない日本のインターネット環境に慣れていると、フィリピンのインターネット環境をストレスに感じる場合があります。留学の場合、学校によってインターネット環境は大きく異なりますし、年々フィリピンのインターネット環境も改善されてきています。ただ、WiFi環境にお金をかけている学校でも、日本のような快適なインターネット環境は望めない可能性があります。
※左がフィリピンのとあるカフェ。右が香港のとあるレストラン。
対策と心構え
・気になる場合は、留学先・滞在先のインターネット環境について、事前に調べるか問い合わせておく。(スピードテストをしてもらうのも良いと思います。)
・学校周囲にWiFiが速いカフェなどがあるかどうか、調べるか問い合わせておく(セブの中でも、セブシティとマクタンで大分事情が違います)。
フィリピンでは、停電が珍しくありません。街全体が一気に停電を起こすことを「ブラックアウト」、街の一部で停電が起こることを「ブラウンアウト」と呼ぶ人もいます。数十分で元に戻ることもあれば、数時間かかる場合もあります。一日に何度も起こるケースもあります。
設備が整っているところであれば、停電の直後にジェネレーター(自家発電機)が起動するので、あまり大きな心配は要りません。ただ、ジェネレーターがない場合にはインターネット回線・電気・エアコンなどが利用できない可能性があります。
対策と心構え
・ジェネレーターがあれば大きな問題はない。
・停電が起こる可能性があることを念頭に置き、起こったとしても慌てたり騒いだりしない(電気が付いたり消えたりして、知らずに発生するとストレスになり得るので)。
フィリピン料理は、基本的にオイリー・味が濃いものが多いです。筆者含めフィリピン料理が口に合うひとも沢山いますが、脂っこい食べ物が苦手な人には厳しいかもしれません。野菜不足にもなりやすいです。
また、寮生活で同じような食事が続く場合「食事に飽きが来る」話もよく耳にします。
対策と心構え
・滞在先での食生活がどんな感じかを事前に知っておく。
・滞在先以外での食事の選択肢を知っておく。
・必要あればサプリメント等を用意しておく。
・お店などでソースをふんだんにかけてくる場合もあるので「ソース少なめ/なし」など細かくお願いをするようにする。
日本から荷物をセブ島に送る場合、直接手元に届くわけではありません。不便なことに郵便局に荷物が保管され、取りに行く必要があるのです。取りに行くのに時間がかかるだけでなく、たまに「荷物が届いていない」などのトラブルに遭うこともあります。
対策と心構え
・追跡ナンバーでフィリピンに荷物が届いているかを確認。
・セブの郵便局に直接届いているか確認した方が確実(マニラに荷物があり、まだセブに届いていない場合がある)。
・急いでいない人は、住所宛に荷物が届いた連絡が来るので、それを待つことも可能。
・郵便局に行く際には、パスポートのコピーと追跡番号とお金を持っていく(関税によって料金は異なる)。
人や文化の違いが原因でストレスになることも。フィリピンの友人や、現地で申し込んだサービスや代理店などでトラブルが発生することも多々あります。
時間をきちんと守ることや、お客さんに丁寧なサービスをすることは、フィリピンでは必ずしも当たり前ではありません。
対策と心構え
・「いつ」「いくら」「どこ」などの情報は、確実に具体的に伝える。
・待ち合わせや期日などがある場合には、リマインドやフォローアップの連絡を入れる。
・日本とフィリピンは文化が異なるので、寛容になることも必要。
フィリピンでは古いジプニー(ローカルバスのような乗り物)や中古車などの排気ガスによる大気汚染が問題となっています。
またローカル度が高いほど、道路や建物、お手洗いの清潔さに難ありなことも。特に長期滞在の人にとっては、住環境はとても大切だと思います。
対策と心構え
・マスク・ハンカチなど口を覆えるものを常備する。
・きれい好きな人や長期滞在の人は、ある程度住環境が整っている場所を選ぶ(滞在先がコンドミニアムやホテルの学校も多くあります)。
フィリピンに限らず、アジアの国々でよくあることですが、お手洗いにトイレットペーパーが設置されてない場合が多々あります。
ローカル度が高い場所では、なんと便座がない場所も少なくありません。
対策と心構え
・ショッピングモールやローカルの場所など、外出する時にはトイレットペーパーを常備する(芯を抜いてつぶしておくと持ち運びしやすい)。
さすが南国。いくら建物内が綺麗でも、蟻・蚊・トカゲ・クモ・ゴキブリなどに遭遇することはあり得ます。運が悪ければ、道路でゴキブリの大群に出会ってしまうことも。
筆者は一時期、家の外にいる大型トカゲ(Geckoなどと呼ばれる)の鳴き声がうるさくて、睡眠不足に悩まされた時期がありました。
対策と心構え
・極力部屋を清潔に保つ。
・ある程度虫や動物に寛容な方がベター(長期滞在の人は、嫌でもある程度は慣れると思いますが)。
・必要に応じて殺虫剤や虫よけスプレーを現地で購入する。
・あまりにも酷い場合は、寮など滞在先の人にきちんと相談する。
タクシーやコンビニ、ローカルのお店など、至るところでお釣りがでません。お釣りを用意していないお店側が「お釣りないよ!」とドヤ顔で言ってくることも。
むしろ「基本的にお釣りはでない」くらいのスタンスでいた方がトラブルに遭いにくいでしょう。
対策と心構え
・1000ペソや500ペソなどの大きめのお金は、ショッピングモール・デパートやスタバなど、お釣りが出やすいところで崩しておく。
・常に細かいお金を持つように心がける。
お金は現金以外にも複数の方法で管理すべき。現地で国際キャッシュカードやクレジットカードを使おうと考えている人も多いのではないでしょうか。道にあるATMで気軽にお金を下ろすことができるので、大変便利です。
ただ、中には使えると思っていたキャッシュカードやクレジットカードが使えなかったり、ATMの機械自体が故障している場合もあります。
対策と心構え
・渡航前に、フィリピンで使用可能かを確かめておく。
・海外キャッシング可能かどうかを確認する(クレジットカード)。
・複数のATM(別の銀行ATM)を試してみる。
・引き出しの限度額を超えていないか確認する。
・どうしてもお金が引き出せない場合に備え、ご家族など信頼できる人と海外送金(Western Unionなど)の方法を共有しておく。
日本でもある金銭トラブルですが、物価水準などの違いもあり、フィリピンではより多く発生します。フィリピンで友人等に「お金を貸して」と言われて断れず、返ってこなかったというケースです。
対策と心構え
・絶対にお金を貸さない(これに尽きます)。
・どうしても貸す場合には、返ってこない覚悟をする(ケンカをして逆恨みされるとむしろ危険)。
生活環境が大きく変わることで、体調を崩す人も多くいます。フィリピンの病院では、ある程度軽めの症状でも入院を薦められることがよくあるので、必ず海外保険に入っておくようにしましょう。
フィリピンで最もよく聞くのが食中毒による入院です。主な原因は水、食べ物に火がきちんと通っていないなど。1、2日の入院後、退院となるケースが多いです。
対策と心構え
・水に気を遣う(レストランではサービスウォーターを飲まず、ボトルウォーターを買う)。
・料理は極力加熱されているものを食べる(ローカルレストランでは特に注意)。
蚊にさされるなどデングウィルスに感染することが原因で、4〜7日に渡って高熱が続く病気です。特に衛生環境が整っていない場所を歩く際には、気をつけましょう。
対策と心構え
・ローカル度が高い場所を歩く場合には、長袖着用や虫よけスプレーを心がける。
発症すると100%死に至る恐ろしい病気です。過去にフィリピンで犬に噛まれ、日本で狂犬病に発症して亡くなってしまったという例も存在しています。
対策と心構え
・どんなに可愛くても、絶対に動物に触らない(とくに野良犬)。
・不安であれば、予防注射を打つ。
・万が一犬や猫に噛まれてしまった場合、小さな怪我でも必ずすぐに病院に行く。
症状が何であれ、身体の不調を感じたら迷わず病院に行くようにしましょう。そのためにも、保険は不可欠です。
フィリピンに滞在する人は、多かれ少なかれ、文化の違いや生活上のトラブルに直面することがあると思います。
筆者がフィリピン滞在で一番大切だと思うのは、寛容になること。「トラブルは起こるものだ」くらいの気持ちで、ストレスにしない努力をしてみてはいかがでしょうか。
たまに全然笑えないトラブルもありますが、ちょっとした生活トラブルは笑って話のネタにするくらいの大らかさがある方が、よりフィリピンを楽しめると思います。
留学前に知っておくだけでも後々のストレスを減らし得ると思うので、フィリピンにこれから渡航される方のご参考になれば幸いです。
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