セブ島は観光地ですので、観光客や留学生を狙う詐欺・犯罪があるのは事実ですし、実際に被害にあっている方もいます。
ではセブ島観光・留学中はどのようなエリア、物事に気をつけるべきなのでしょうか?
今回の記事では 気をつけるべき危険エリア、危険な乗り物、危険な行為、典型的な詐欺・犯罪事例をご紹介します。
CONTENTS
前回の記事や今回の記事を含めて、欧米に比べてセブ島は治安が劣らないどころか良い、とお伝えしてきましたが、もちろんセブ島でも気をつけなければいけないことが、いくつもあります。
セブ島留学の際に 留学生が最も被害にあいやすい犯罪は、スリです。
国外における日本人の犯罪被害件数 犯罪白書より引用
スリはセブ島だけに限らず、日本人が海外で最も被害に遭う犯罪です(データでは8割以上)。
セブ島では特に、 ストリートチルドレンには注意して下さい。
セブには多くのストリートチルドレンがいます。日本人留学生の多くはストリートチルドレンに同情的です。しかし、ストリートチルドレンについては安易な同情だけでは済ませられない複雑な現実が横たわっています。
まず気をつけるべきことは、ストリートチルドレンに取り巻かれないようにすることです。取り巻かれてしまうと、ポケットや鞄の中に手を入れられて、あっという間に貴重品を盗まれてしまいます。
ストリートチルドレンはたいていの場合、大人に管理されています。 子供たちはボス役の大人の指示に従って巧妙に標的を取り囲み、スリを働くように訓練されているのです。
ストリートチルドレンによるスリの被害を避けるためには、彼らがたむろしている近くには足を踏み入れないことです。どうしても近くを通らなければいけないときには、早足で歩くなど警戒していることを子供たちにアピールすることです。ボス役の大人にしても、警戒している人をあえて標的にする指示は出さないからです。
スリの対象として狙われるのはスマホが断トツです。スマホはすぐに取り出せるようにポケットに入れていることが多いため、狙いやすいことに加え、換金率が高いためです。
スリを避けるためにもっとも効果的な対策は、余分な物を持ち歩かないことです。鞄を大切そうに抱えている人と、手ぶらの人のどちらをスリが狙うかは、説明するまでもないでしょう。
外出の際は、手ぶらが一番です。理想は必要なだけの現金を持って出かけることです。どうしても財布を持ち歩きたいときは、チェーンなどをつけて衣服につないだり、トラベル用のセキュリティベルトのなかにしまう方が安全です。少なくとも簡単に取られないような所にしまっておきましょう。
アクセサリーや高価な時計なども身につけない方が賢明です。ダウンタウンエリアではイヤリングを無理やりむしり取られる事件も発生しています。
バッグなどの置き引きはカフェやホテル内であれば心配ないレベルですが、発生率がゼロではありません。すられて困る物は、常に目の届く範囲に置くようにしてください。鞄などを椅子の下に置くのはNGです。目が届かないところにあるものは、気がつかない間に消え失せる可能性があります。
セブでは少ないものの、恐喝や強盗にあった場合のリスクはスリの比ではありません。フィリピンは日本とは異なり、銃の入手も簡単です。 可能性は低いですが、銃を使った恐喝事件も発生しています。
大切なことは、危険なエリアには近づかないことです。語学学校があるエリアで恐喝に出くわすことは、まずありません。恐喝にあうリスクが高いのは、夜のダウンタウンなど危険とされるエリアに限定されます。
夜間のダウンタウンは、戦地に迷い込むも同然です。薄暗い道を歩いているだけで突然拳銃を突きつけられ、ホールドアップされる危険が常につきまといます。
問題は危険なエリアの選別をどう行うかですが、当サイトオリジナルの「セブ島の治安ガイドライン」の図を参考にしてください。
こちらのグラフはあくまで主観性に基づく安全性のガイドラインです。利用者および第三者に損害が発生したとしても責任を負いかねますので、予めご了承ください。
このグラフの色別の危険度を地図上に落とし込むと次のようになります。
それぞれのカラーエリアとグラフのカラー度数が対応しています。 地図上で赤く塗りつぶしているエリアが、危険度の高いダウンタウンです。各語学学校はほぼ上部の青色エリア内にあります。
一般的に危険指数30以下で行動している限り(学校とモール・レストラン・ビーチを行き来するぐらい)、一人であってもセブ島留学で犯罪に巻き込まれる確率は極めて低くなります。この行動範囲に限定するだけでも、セブ島留学を十分に満喫できます。
危険指数30~80の範囲の行動についてはグループ行動をすること、警戒を怠らないことで、犯罪に巻き込まれる率をかなり下げられます。
学生はともかく社会人にとってダウンタウンエリアは、軽犯罪率は高くなるものの日中は十分行動可能な範囲です。好奇心旺盛な方はサントニーニョ教会やカルボンマーケットに行きたい方もいると思います。
事前に周りの人から話を聞くなどして情報を集め、きちんと準備をしてから出かけたほうがよいでしょう。ただし、夜間のダウンタウンエリアには近づかないようにしてください。
その他の危険エリアについては語学学校ごとに、留学初日に指導が行われています。学校側の指示に従い、危険エリアに近づきさえしなければ、セブで恐喝や強盗に出くわすことはまずありません。
万が一、恐喝された場合
万が一、恐喝・ホールドアップされた場合は、抵抗をせずにお金を全て渡してください。お金目的ですので、 今あるお金を全部渡すことで穏便に済ます事ができます。逆に抵抗をすると傷害を受ける可能性がありますので、おやめください。
また、全くお金を持っていないと逆上される可能性もあるため、最低でも1000ペソ(約2,600円)、2000ペソ(約5,200円)は常に持っていたいところです。
危険を避けようと思えばセブ島留学の場合、 語学学校によっては敷地内から一歩も出ることなく留学生活を終えることもできます。レッスンも宿泊も食事も買い物も、敷地内で済ますことがきるからです。それが欧米留学では真似できないセブ島留学ならではのメリットであることは、すでに紹介しました。
でも、通常は敷地内から出て街中を散策したり、マリンスポーツや観光に出かけたり、スパ施設やトレーニングジム、大型デパートでのショッピング、レストランでの食事など、せっかくセブに滞在しているだけに余暇を思いっきり楽しみたい方は多いことでしょう。
セブは治安に優れ、安全性の高い都市です。 危険エリアを避けることで、思い思いの楽しみ方を満喫できます。
問題はその際の移動手段です。学校を離れ、どこかへ移動するためには、まず移動手段について考える必要があります。
現地の人たちが利用するセブの代表的な移動手段といえば、バイクタクシー・ジプニー・タクシーの3つです(トライシクルは場所が限定されているので、今回は書きません)。
しかし、セブの事情に詳しくない留学生が現地の人たちに混じってそれらの交通機関をうまく使いこなせるかと言えば、はなはだ疑問です。
結論から言えば、 バイクタクシーとジプニーには乗るべきではありません。また、タクシーは出来るだけ一人ではなく複数人で乗るようにしてください。それぞれの移動手段について紹介します。
バイクタクシーとは名前の通り、タクシーのバイク版です。
バイクタクシーは日本にはないため、物珍しさから乗ってみたい誘惑に駆られるものですが、 全くおすすめできません。
その最大の理由は、バイクのためクルマよりも交通事故にあうリスクが高く、さらに事故にあうと命さえ失いかねないためです。
バイクタクシーの転倒事故は、けして珍しいことではありません。セブに限らずアジアを旅したり、長く滞在していると、バイクタクシーが転倒している光景を度々目にします。バイクタクシーは見た目以上に危険な乗り物であると意識した方がよいでしょう。
事故の次に、 バイクタクシーに安易に乗ることで誘拐されるリスクがあることも知っておいてください。もちろん滅多にあることではないものの、毎年何件か発生しています。
更に危険なのは流しのバイクタクシーです。毎日、同じ場所で客を待つバイクタクシーであれば組合に加盟しているため、素性がはっきりしており、誘拐される危険はまずありません。
ですが、 流しのバイクタクシーのなかには、誘拐や恐喝などの犯罪を目的としている者もいます。流しのバイクタクシーを捕まえて乗ることは、絶対に避けるべきです。
バイクタクシーは運賃がタクシーよりも安く、渋滞に関係なくすいすい進んでくれるため便利な面はありますが、セブ在住歴が長くないのであれば避けた方が賢明です。また、万が一の事故の場合でも海外旅行保険が降りない可能性が高いので、乗るべきではありません。
ジプニーは日本でいう乗り合いバスのことです。タクシーに比べて運賃が安いため、セブの庶民の足になっています。
しかし、留学生にとってジプニー内は、ときに街中よりも危険な空間になります。ことにスリや盗難には警戒が必要です。ジプニーを降りてから財布と携帯がなくなっていることに気がつくなんてことも、十分あり得ます。
ジプニーは降りる際の安全性にも問題があります。日本のバスのように、きちんと止まってくれないこともあります。ときには徐行中のジプニーから飛び降りなくてはいけないこともあるため、慣れていないと危険です。
留学中にジプニーに乗ることは避けた方がよいでしょう。 どうしてもジプニーを利用せざるを得ないときは、複数人で利用してください。マクタンのジプニーであれば外国人の利用も多いため、比較的安全です。
ただし、夜間のジプニーへの乗車は絶対に避けるようにしてください。夜間のジプニーを利用することで万が一にもトラブルに巻き込まれた際の危険度は、他の軽犯罪とは比較になりません。文化に溶け込むことは大事ですが、リスクを背負ってまで行うべき事ではありません。
最近は新しいジプニー(ほぼバスのようなデザイン)がセブ島でスタートしました。 初乗り8ペソ(約21円)でその後1km毎に1ペソ(約2.6円)ずつ上がっていきます。値段的にも安全面でも以前より良くなっていると思いますが、現時点ではまだ推奨は出来かねます。
バイクタクシーやジプニーに比べてタクシーの安全性は、格段と跳ね上がります。 セブでの移動手段として最もオススメできるのはタクシーです。
当然ながらタクシーの運賃は最も割高ですが、日本円に換算すればわずかな額に過ぎません。安全を買うつもりで、タクシーを活用するようにしてください。
日本ではタクシーを使うほどではない歩けるほどの距離であっても、 メインストリートから外れた脇道を歩くよりも、タクシーを使った方がよほど安全です。
また、Grab Taxi(グラブタクシー)があれば、スマートフォンアプリから簡単にタクシーを呼ぶことができます。これはUBERやJAPAN TAXIのアプリと同様のライドシェアサービスです。
客待ちしているタクシーや路上で流しのタクシーを拾うよりも、スマホからタクシー配車サービスを利用する方が便利、かつ高い安全性を確保できます。
タクシーを利用する際も一人だけの乗車は避け、 仲間と複数人で乗ったほうがより安全です。
セブ市内は深夜以外ではボッタクリドライバーはまずいませんが、マクタン島では相手の顔をみてイケそうだと思ったら交渉してきます(しかも狙われるのは日本人ばかり)。複数名いると抑止力につながります。
いくら治安が良いセブとはいえ、日本にいるときと同じ感覚で酔っていたのでは、あまりにも無防備です。飲み過ぎには、くれぐれも注意してください。
バーやクラブに飲みに行く際は単独行動を避け、複数人で行動することが基本です。
楽しく飲んでいると現地の人たちと意気投合し、盛り上がることもあります。その際、強い酒を出されたり、もらい酒の飲み過ぎで思いがけずに深酔いしがちです。海外にいるからにはリスクと常に隣り合わせであることを自覚し、自制を心がけたほうがよいでしょう。
実際の事件としては直接知りませんが、 睡眠薬強盗も過去に起きた事があるようです。お酒のなかに気づかないうちに睡眠薬を入れられると、アルコールと睡眠薬の作用でたちまち眠りに落ちます。目が覚めたときにはスマホや財布などの貴重品が消えていることでしょう。
女性の場合はさらなるリスクにさらされる可能性もあります。飲みに行く際は深酔いしないように、十分に警戒してください。
また、飲み屋で知り合った人にどこかに誘われても、素直に付いていくことは男女問わず避けるべきです。
男性の留学生が巻き込まれやすい詐欺犯罪に、美人局があります。美人局といっても、濡れ場に怖いお兄さんが踏み込んできて恐喝するような単純なものではありません。
詐欺グループによってもっと巧妙に、かつ大がかりに仕掛けられるため、フィリピンではセットアップと呼ばれています。
未成年の女性が絡むことが多いです。さらに保護者や弁護士、警官が一団となって標的をはめます。本物の弁護士と警官が絡むことが一般的なだけに、悪質度も高めです。
未成年者との性行為が脅しのネタにされます。身に覚えがなくても、未成年者が襲われたような状況証拠を作られることで、言い逃れできない状況へと追い込まれていくのです。
この時点で標的が犯罪者で犯行グループが被害者の立場に分かれます。巧妙な仕掛けにより犯罪者に仕立てられることで、大金を要求されてもなかなか拒絶できません。
相手が本物の警官・弁護士であるだけに、対応を誤ると刑事事件として裁かれる可能性もあるため、犯行グループの言いなりになってしまうケースが多いのです。
こうした詐欺を避けるためには、甘い誘いには乗らないことです。ことに 未成年者が絡む場合は家族ぐるみではめられることが多いため、よく知らない人の家には誘われても行かないように注意してください。セブ島は観光地ですので、観光客や留学生を狙う詐欺・犯罪があるのは事実ですし、実際に被害にあっている方もいます。
ではセブ島観光・留学中はどのようなエリア、物事に気をつけるべきなのでしょうか?
今回の記事では 気をつけるべき危険エリア、危険な乗り物、危険な行為、典型的な詐欺・犯罪事例をご紹介します。
前回の記事や今回の記事を含めて、欧米に比べてセブ島は治安が劣らないどころか良い、とお伝えしてきましたが、もちろんセブ島でも気をつけなければいけないことが、いくつもあります。
セブ島留学の際に 留学生が最も被害にあいやすい犯罪は、スリです。
国外における日本人の犯罪被害件数 犯罪白書より引用
スリはセブ島だけに限らず、日本人が海外で最も被害に遭う犯罪です(データでは8割以上)。
セブ島では特に、 ストリートチルドレンには注意して下さい。
セブには多くのストリートチルドレンがいます。日本人留学生の多くはストリートチルドレンに同情的です。しかし、ストリートチルドレンについては安易な同情だけでは済ませられない複雑な現実が横たわっています。
まず気をつけるべきことは、ストリートチルドレンに取り巻かれないようにすることです。取り巻かれてしまうと、ポケットや鞄の中に手を入れられて、あっという間に貴重品を盗まれてしまいます。
ストリートチルドレンはたいていの場合、大人に管理されています。 子供たちはボス役の大人の指示に従って巧妙に標的を取り囲み、スリを働くように訓練されているのです。
ストリートチルドレンによるスリの被害を避けるためには、彼らがたむろしている近くには足を踏み入れないことです。どうしても近くを通らなければいけないときには、早足で歩くなど警戒していることを子供たちにアピールすることです。ボス役の大人にしても、警戒している人をあえて標的にする指示は出さないからです。
スリの対象として狙われるのはスマホが断トツです。スマホはすぐに取り出せるようにポケットに入れていることが多いため、狙いやすいことに加え、換金率が高いためです。
スリを避けるためにもっとも効果的な対策は、余分な物を持ち歩かないことです。鞄を大切そうに抱えている人と、手ぶらの人のどちらをスリが狙うかは、説明するまでもないでしょう。
外出の際は、手ぶらが一番です。理想は必要なだけの現金を持って出かけることです。どうしても財布を持ち歩きたいときは、チェーンなどをつけて衣服につないだり、トラベル用のセキュリティベルトのなかにしまう方が安全です。少なくとも簡単に取られないような所にしまっておきましょう。
アクセサリーや高価な時計なども身につけない方が賢明です。ダウンタウンエリアではイヤリングを無理やりむしり取られる事件も発生しています。
バッグなどの置き引きはカフェやホテル内であれば心配ないレベルですが、発生率がゼロではありません。すられて困る物は、常に目の届く範囲に置くようにしてください。鞄などを椅子の下に置くのはNGです。目が届かないところにあるものは、気がつかない間に消え失せる可能性があります。
セブでは少ないものの、恐喝や強盗にあった場合のリスクはスリの比ではありません。フィリピンは日本とは異なり、銃の入手も簡単です。 可能性は低いですが、銃を使った恐喝事件も発生しています。
大切なことは、危険なエリアには近づかないことです。語学学校があるエリアで恐喝に出くわすことは、まずありません。恐喝にあうリスクが高いのは、夜のダウンタウンなど危険とされるエリアに限定されます。
夜間のダウンタウンは、戦地に迷い込むも同然です。薄暗い道を歩いているだけで突然拳銃を突きつけられ、ホールドアップされる危険が常につきまといます。
問題は危険なエリアの選別をどう行うかですが、当サイトオリジナルの「セブ島の治安ガイドライン」の図を参考にしてください。
こちらのグラフはあくまで主観性に基づく安全性のガイドラインです。利用者および第三者に損害が発生したとしても責任を負いかねますので、予めご了承ください。
このグラフの色別の危険度を地図上に落とし込むと次のようになります。
それぞれのカラーエリアとグラフのカラー度数が対応しています。 地図上で赤く塗りつぶしているエリアが、危険度の高いダウンタウンです。各語学学校はほぼ上部の青色エリア内にあります。
一般的に危険指数30以下で行動している限り(学校とモール・レストラン・ビーチを行き来するぐらい)、一人であってもセブ島留学で犯罪に巻き込まれる確率は極めて低くなります。この行動範囲に限定するだけでも、セブ島留学を十分に満喫できます。
危険指数30~80の範囲の行動についてはグループ行動をすること、警戒を怠らないことで、犯罪に巻き込まれる率をかなり下げられます。
学生はともかく社会人にとってダウンタウンエリアは、軽犯罪率は高くなるものの日中は十分行動可能な範囲です。好奇心旺盛な方はサントニーニョ教会やカルボンマーケットに行きたい方もいると思います。
事前に周りの人から話を聞くなどして情報を集め、きちんと準備をしてから出かけたほうがよいでしょう。ただし、夜間のダウンタウンエリアには近づかないようにしてください。
その他の危険エリアについては語学学校ごとに、留学初日に指導が行われています。学校側の指示に従い、危険エリアに近づきさえしなければ、セブで恐喝や強盗に出くわすことはまずありません。
万が一、恐喝された場合
万が一、恐喝・ホールドアップされた場合は、抵抗をせずにお金を全て渡してください。お金目的ですので、 今あるお金を全部渡すことで穏便に済ます事ができます。逆に抵抗をすると傷害を受ける可能性がありますので、おやめください。
また、全くお金を持っていないと逆上される可能性もあるため、最低でも1000ペソ(約2,600円)、2000ペソ(約5,200円)は常に持っていたいところです。
危険を避けようと思えばセブ島留学の場合、 語学学校によっては敷地内から一歩も出ることなく留学生活を終えることもできます。レッスンも宿泊も食事も買い物も、敷地内で済ますことがきるからです。それが欧米留学では真似できないセブ島留学ならではのメリットであることは、すでに紹介しました。
でも、通常は敷地内から出て街中を散策したり、マリンスポーツや観光に出かけたり、スパ施設やトレーニングジム、大型デパートでのショッピング、レストランでの食事など、せっかくセブに滞在しているだけに余暇を思いっきり楽しみたい方は多いことでしょう。
セブは治安に優れ、安全性の高い都市です。 危険エリアを避けることで、思い思いの楽しみ方を満喫できます。
問題はその際の移動手段です。学校を離れ、どこかへ移動するためには、まず移動手段について考える必要があります。
現地の人たちが利用するセブの代表的な移動手段といえば、バイクタクシー・ジプニー・タクシーの3つです(トライシクルは場所が限定されているので、今回は書きません)。
しかし、セブの事情に詳しくない留学生が現地の人たちに混じってそれらの交通機関をうまく使いこなせるかと言えば、はなはだ疑問です。
結論から言えば、 バイクタクシーとジプニーには乗るべきではありません。また、タクシーは出来るだけ一人ではなく複数人で乗るようにしてください。それぞれの移動手段について紹介します。
バイクタクシーとは名前の通り、タクシーのバイク版です。
バイクタクシーは日本にはないため、物珍しさから乗ってみたい誘惑に駆られるものですが、 全くおすすめできません。
その最大の理由は、バイクのためクルマよりも交通事故にあうリスクが高く、さらに事故にあうと命さえ失いかねないためです。
バイクタクシーの転倒事故は、けして珍しいことではありません。セブに限らずアジアを旅したり、長く滞在していると、バイクタクシーが転倒している光景を度々目にします。バイクタクシーは見た目以上に危険な乗り物であると意識した方がよいでしょう。
事故の次に、 バイクタクシーに安易に乗ることで誘拐されるリスクがあることも知っておいてください。もちろん滅多にあることではないものの、毎年何件か発生しています。
更に危険なのは流しのバイクタクシーです。毎日、同じ場所で客を待つバイクタクシーであれば組合に加盟しているため、素性がはっきりしており、誘拐される危険はまずありません。
ですが、 流しのバイクタクシーのなかには、誘拐や恐喝などの犯罪を目的としている者もいます。流しのバイクタクシーを捕まえて乗ることは、絶対に避けるべきです。
バイクタクシーは運賃がタクシーよりも安く、渋滞に関係なくすいすい進んでくれるため便利な面はありますが、セブ在住歴が長くないのであれば避けた方が賢明です。また、万が一の事故の場合でも海外旅行保険が降りない可能性が高いので、乗るべきではありません。
ジプニーは日本でいう乗り合いバスのことです。タクシーに比べて運賃が安いため、セブの庶民の足になっています。
しかし、留学生にとってジプニー内は、ときに街中よりも危険な空間になります。ことにスリや盗難には警戒が必要です。ジプニーを降りてから財布と携帯がなくなっていることに気がつくなんてことも、十分あり得ます。
ジプニーは降りる際の安全性にも問題があります。日本のバスのように、きちんと止まってくれないこともあります。ときには徐行中のジプニーから飛び降りなくてはいけないこともあるため、慣れていないと危険です。
留学中にジプニーに乗ることは避けた方がよいでしょう。 どうしてもジプニーを利用せざるを得ないときは、複数人で利用してください。マクタンのジプニーであれば外国人の利用も多いため、比較的安全です。
ただし、夜間のジプニーへの乗車は絶対に避けるようにしてください。夜間のジプニーを利用することで万が一にもトラブルに巻き込まれた際の危険度は、他の軽犯罪とは比較になりません。文化に溶け込むことは大事ですが、リスクを背負ってまで行うべき事ではありません。
最近は新しいジプニー(ほぼバスのようなデザイン)がセブ島でスタートしました。 初乗り8ペソ(約21円)でその後1km毎に1ペソ(約2.6円)ずつ上がっていきます。値段的にも安全面でも以前より良くなっていると思いますが、現時点ではまだ推奨は出来かねます。
バイクタクシーやジプニーに比べてタクシーの安全性は、格段と跳ね上がります。 セブでの移動手段として最もオススメできるのはタクシーです。
当然ながらタクシーの運賃は最も割高ですが、日本円に換算すればわずかな額に過ぎません。安全を買うつもりで、タクシーを活用するようにしてください。
日本ではタクシーを使うほどではない歩けるほどの距離であっても、 メインストリートから外れた脇道を歩くよりも、タクシーを使った方がよほど安全です。
また、Grab Taxi(グラブタクシー)があれば、スマートフォンアプリから簡単にタクシーを呼ぶことができます。これはUBERやJAPAN TAXIのアプリと同様のライドシェアサービスです。
客待ちしているタクシーや路上で流しのタクシーを拾うよりも、スマホからタクシー配車サービスを利用する方が便利、かつ高い安全性を確保できます。
タクシーを利用する際も一人だけの乗車は避け、 仲間と複数人で乗ったほうがより安全です。
セブ市内は深夜以外ではボッタクリドライバーはまずいませんが、マクタン島では相手の顔をみてイケそうだと思ったら交渉してきます(しかも狙われるのは日本人ばかり)。複数名いると抑止力につながります。
いくら治安が良いセブとはいえ、日本にいるときと同じ感覚で酔っていたのでは、あまりにも無防備です。飲み過ぎには、くれぐれも注意してください。
バーやクラブに飲みに行く際は単独行動を避け、複数人で行動することが基本です。
楽しく飲んでいると現地の人たちと意気投合し、盛り上がることもあります。その際、強い酒を出されたり、もらい酒の飲み過ぎで思いがけずに深酔いしがちです。海外にいるからにはリスクと常に隣り合わせであることを自覚し、自制を心がけたほうがよいでしょう。
実際の事件としては直接知りませんが、 睡眠薬強盗も過去に起きた事があるようです。お酒のなかに気づかないうちに睡眠薬を入れられると、アルコールと睡眠薬の作用でたちまち眠りに落ちます。目が覚めたときにはスマホや財布などの貴重品が消えていることでしょう。
女性の場合はさらなるリスクにさらされる可能性もあります。飲みに行く際は深酔いしないように、十分に警戒してください。
また、飲み屋で知り合った人にどこかに誘われても、素直に付いていくことは男女問わず避けるべきです。
男性の留学生が巻き込まれやすい詐欺犯罪に、美人局があります。美人局といっても、濡れ場に怖いお兄さんが踏み込んできて恐喝するような単純なものではありません。
詐欺グループによってもっと巧妙に、かつ大がかりに仕掛けられるため、フィリピンではセットアップと呼ばれています。
未成年の女性が絡むことが多いです。さらに保護者や弁護士、警官が一団となって標的をはめます。本物の弁護士と警官が絡むことが一般的なだけに、悪質度も高めです。
未成年者との性行為が脅しのネタにされます。身に覚えがなくても、未成年者が襲われたような状況証拠を作られることで、言い逃れできない状況へと追い込まれていくのです。
この時点で標的が犯罪者で犯行グループが被害者の立場に分かれます。巧妙な仕掛けにより犯罪者に仕立てられることで、大金を要求されてもなかなか拒絶できません。
相手が本物の警官・弁護士であるだけに、対応を誤ると刑事事件として裁かれる可能性もあるため、犯行グループの言いなりになってしまうケースが多いのです。
こうした詐欺を避けるためには、甘い誘いには乗らないことです。ことに 未成年者が絡む場合は家族ぐるみではめられることが多いため、よく知らない人の家には誘われても行かないように注意してください。未成年者と二人だけで取り残されるような状況は避けた方が賢明です。未成年と性行為があったと判断されると、非常に重い罰になりますので。
それ以外にもトランプ詐欺と呼ばれるトランプゲームを使って賭けをし、大金を巻き上げる手法や、「日本語教えて」と言いながら寄ってきて騙す詐欺集団もあります。
アヤラモールなど外国人の多いショッピングモールで声をかけられることから始まります。[/underline_marker]連絡先を簡単に交換しないこと、一緒に車で移動しないことで防げます。
ここまでセブ島のよくある犯罪行為についてまとめてきました。
セブ島の治安は諸外国と比べても悪いわけではありません。それでも、日本のように過ごせるわけでもありません。
どこであろうと海外に出る以上は、日本よりも治安が悪いのは仕方ないことです。大切なことは必要以上に恐れることなく、事前に情報を集め、また現地でも情報を集め、きちんと備えることです。
いつも以上に警戒心を引き上げ、危険なエリアに足を踏み入れたり、軽はずみな行動を慎むことで、快適で安全なセブ島留学を実現できます。セブ島で起こっている最新の治安情報、身近で起きた事例などは語学学校のオリエンテーションでも教えてくれます。
しっかりルールさえまもれば、欧米留学であろうとセブ島留学であろうと、トラブルはほぼ回避できます。
どうぞ安心してセブ島留学を楽しんでください。
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。