イタリアのシチリア島近くに位置する地中海に浮かぶ小さな島国マルタ。美しいヨーロッパの街並みに透き通る海が広がるマルタは、「絶景の宝庫」と言われリゾート地として親しまれています。また1年を通して温暖で過ごしやすい気候と治安に恵まれたマルタは近年、学生や女性を中心に留学先としても高い人気を誇っています。そんなマルタの料理はイタリア料理によく似ており、パスタやパンなどが多く食べられています。
今回はそんなマルタの国民食ラビュールのレシピをご紹介します。本場の味に近づくポイントやマルタの食文化についても紹介しているのでぜひ読んでみてください!
ラビュールとはリコッタチーズやほうれん草を生地で包んだパスタ料理のことを言います。イタリアでは「ラビオリ」としてお馴染みの料理ですが、イタリアに近いマルタでは「ラビュール」として多くの家庭で親しまれています。リコッタチーズはマルタで多く生産されており、マルタではパンやパイ料理を中心に頻繁に使用されます。
今回は餃子の皮を使い、家庭で簡単に作れるラビュールのレシピをご紹介します!
500円程度
40分
1.ほうれん草、チーズ、ベーコンをそれぞれ細かく切っておきます。
2.じゃがいもは茹でてつぶしペースト状にします。
3.ボールに1と2、オリーブオイル、バター、塩を入れ混ぜ合わせます。
4.餃子の皮の中央に3をティースプーン1杯程度のせ、皮の周りを水で濡らします。
(具はたくさん入れすぎると中身があふれ出てくるので、小量がベストです)
5.半分に折りたたみ、茹でる時に中身が出ないよう皮のふちをフォークで押さえつけてしっかり閉じます。
6.鍋にお湯を沸かし、お湯1Lにつき塩大さじ1とオリーブオイル大さじ1を入れます。お湯の味見をして薄い塩味がついたらOKです。
7.沸騰させた鍋に5を入れ、浮いたものからすぐザルにとっていきます。
(30秒ほどですぐ浮いてくるので注意してください)
8.水気をしっかり切ったら器に盛り、トマトソースをかけて出来上がり!
イタリア料理に影響を受けているマルタ料理。このラビュールも、イタリア料理の「ラビオリ」から来ています。イタリアと違う点は、中身に入れる具材です。イタリアではひき肉やみじん切りにした野菜を入れるのが一般的ですが、マルタではリコッタチーズやトマト、ウサギの肉などマルタでよく食べられる食材を入れます。
ちなみにラビオリの起源は昔船乗りたちが長い航海中食糧不足を防ぐために、食材の残り物を細かく刻んでパスタに包んで食べていたことから始まっています。残り物を食べる手段として使われていたラビオリがマルタに渡り、今では立派な国民食になっているなんて考え深いですね!
パスタ料理ですが、軽めなのでメインと一緒に食べたりお酒のおつまみとしてもおすすめです!
イタリアに近い小さな島国マルタ。東京23区ほどの大きさで5つの島から成り立っています。
そんなマルタの料理は近くに位置するイタリアの料理によく似ていますが、過去にアラブに支配されていた歴史からアラブのテイストが混じっています。イタリアからの影響でトマトやチーズ、オリーブオイルがよく料理に使用される一方で、アラブからの影響を受けスパイスも多く使用されます。
マルタの特徴的な伝統料理として有名なのがウサギ肉です。味は鶏肉に似ていて癖がなくさっぱりしています。また、島国であることからシーフードがとてもおいしいです!海の見えるレストランで地中海の魚介をふんだんに使った絶品のシーフード料理を味わうことができます。
他国の文化を取り入れたマルタの代表料理ラビュールのレシピはいかがでしたか?マルタでは食材の組み合わせも様々でたくさんの種類のラビュールが食べられます。
日本ではなかなか馴染みのないマルタ料理ですが、家庭にある材料で簡単に作れるのでぜひお家で試して海外気分を味わってみてください!
まだ知る人が少ないマルタ島にあるマルタ共和国は、シチリアの南、北アフリカのとの間に位置する「地中海のヘソ」ともいわれる小さな島国。 その立地でありながら公用語の一つが英語であることは珍しく、マルタ島留学は英語留学の穴場スポットです。 マルタ島はイタリアの南に位置し、ヨーロッパ各地へのアクセスが良好なことも魅力の一つ。 異文化交流、重層的な歴史、紺碧の地中海、年間通して温暖な気候、海の幸をふんだんに使った地中海料理、 マリンリゾートののんびりとした時間、良好な治安など語りつくせないほどの魅力がつまったとっておきの島、それがマルタ島です。