親日国として有名なフィリピン。常に過ごしやすい安定した気候で、セブ島などの有名リゾート地もあり、渡航先として人気が高まっています。そんなフィリピンの街・バギオが、留学先として注目されはじめているのをご存知でしょうか。この記事では、バギオへの留学を検討されている方のためにバギオの基本情報や魅力、留学の際の注意点などを解説していきます!
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降ったりやんだりといった天気が6月ごろから5か月ほど続きます。また、この時期は頻繁に台風が上陸し、周辺に山が多いことから長く停滞することも珍しくありません。
バギオにはフィリピンの権力者が多く住んでおり、陸軍の士官学校もあることから浮浪者やスリなどがとても少なく、フィリピンで最も治安のいい地域であるといわれています。タクシーの料金も、バギオで乗ると1ペソ(約2円)単位できちんとおつりをくれる、という話が有名です。
女性がひとりでも歩ける街ではありますが、スリなどは少ないというだけで、日本ほど治安がいいわけではありません。市街地ほど直接的ではないにしろ、子供の物乞いに囲まれてお金や貴重品をとられたりということもあります。
海外にいるということは忘れずに、バッグは肩掛けのものにして前掛けする、セキュリティバッグを使用する、人の前でスマホや財布を出さないなどの注意はしておきましょう。
バギオには陸軍士官学校や医科大学をはじめ、たくさんの大学が存在することから、フィリピン国内の教育都市として有名です。治安がよく、保護者が安心して子供を預けられる環境であることに加え、過ごしやすい気候が勉強の場として最適な環境になっているようです。
「バギオに留学するといっても、語学留学のための学校やカリキュラムなどは充実しているのかな……?」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、決してそのようなことはありません。
国内有数の教育都市であるバギオには、留学生向けの語学学校も多く存在します。とくに韓国からの留学生が多く、街を歩いていると韓国人とすれちがったり、日本人が韓国人に間違われることもよくあるそうです。逆に日本人の留学生は少なく、母国語を使う機会が少ないので英語を学びやすいという特徴もあります。
バギオの語学学校には質のよい教師が多く、授業内容自体もスパルタで、しっかり英語を勉強したいという方向けの学校が主流です。平日は一切外出禁止だったり、早めの門限を設けている学生寮も多く、母国語を話してはいけない規則(English Only Policy)がある学校もたくさんあります。
快適な気温と本格的な教育環境がそろっているバギオは、しっかり英語を勉強したいという方には大変よい環境なのではないでしょうか。
バギオは英語を学ぶのにとてもよい環境である一方、留学するにあたって、いくつか知っておくべきこともあります。ここでは、バギオに留学する際の注意点をいくつかご紹介します。バギオ留学をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
バギオはWi-Fiの充実したカフェなどは多いのですが、セブ島やマニラなどに比べると遊ぶ場所が少なく、どちらかというと自然を活かした観光地が多い地域です。しかし、観光地に遊びにいくにもバスなどに乗る必要があり、時間がかかります。
また、先述したようにバギオの学校は門限が厳しく、授業も朝から晩まで、学校によっては休日にも外出制限がある場合もあります。そのため、遊びにいく時間がそもそもあまりありません。少しは遊びたいし、そこまでストイックじゃなくていい、という方は、セミスパルタ校などもう少し規則の緩い語学学校もありますので、ぜひ調べてみてください。
バギオにいくためには、首都マニラのニノイ・アキノ空港からパサイバスステーションというバスステーションに移動し、高速バスに乗る必要があります。バスの種類によりますが、バスに乗ってからバギオにつくまでには基本的に5~7時間程度かかり、思うように体をやすめられないこともあるでしょう。
移動時間は変わりませんが、学校から出ているピックアップバスを利用すれば、バスを予約する手間が省けます。バギオ留学をお考えの方は、事前に調べておくことをおすすめします。
これまではバギオの土地柄や雰囲気をお伝えしてきましたが、そんなバギオに留学するとなった場合、なにを基準に語学学校を選べばいいのでしょうか。ここでは、自分にあった語学学校を見つけるためのポイントを解説していきます。
英語を学びにいくとはいっても、日常会話すらままならないような状態でいきなりレベルの高い授業を受けるのは少々無謀かもしれません。
たいていの語学学校は初心者クラス、中級者クラス 上級者クラス、とわかれています。今の自分の英語力がどれくらいのレベルなのか、ということをざっくりとでも把握しておくと、語学学校がぐっと探しやすくなります。
ひとくちに語学留学といっても英会話を上達させたい、TOEICのスコアを上げたい、ビジネス英語を学びたいなど、さまざまな目的があります。バギオには多種多様な語学学校がありますので、目的を把握することで、自分にあったカリキュラムも見つけやすくなります。
フィリピンは質のよい英語を学べるということだけでなく、留学費用も安く済むことから、比較的気軽に留学できる国として人気です。とはいえ、学費や生活費などを考えると、ある程度のお金は必然的にかかってしまいます。
滞在期間をあらかじめ決めておき、期間内でどの程度成長したいか、というのも決めておくと学校やカリキュラムが探しやすくなります。自分の想定している期間と勉強したいことがあっているコースのある学校を選んで、無理なく留学生活を送りましょう。
また、バギオにはBESA(バギオ英語学校協会)という組織が存在します。BESAはバギオの語学留学をよりよいものにするために活動する13の語学学校からなる組織で、さきほどご紹介したピックアップバスの送迎もBESAがおこなっています。
BESAの加盟校は学校ごとにレベル別、目的別のカリキュラムがあるため、自分の目的にあった学校が見つかるのではないでしょうか。
バギオには多くの語学学校があり、学校ごとにそれぞれの特色があります。ここではバギオにある語学学校の中でも、とくに人気の学校を3つご紹介します。ぜひバギオ留学の語学学校選びの参考にしてみてください。
ミッキーマウンテンをのぞむ緑豊かな土地にキャンパスを構えるBECIは、バギオにある語学学校の中でも実践的なスピーキングに特化した語学学校です。他にもTOEIC等、語学資格のスコアアップのためのカリキュラムも用意されています。
雰囲気はアットホームで、講師陣も生徒のレベルにあわせて親身に教えてくれる方が多いでしょう。また、BECIには生徒の自習をサポートする広々としたラウンジやバスケットボールのコート、卓球台や売店などがあります。
学費は学生寮の滞在費を含めて1か月14万円~22万円程度で、諸外国への留学費用と比べると破格の安さです。また、BECIにはレディースキャンパスも存在し、そちらはヨガスペースやビューティーケアサービスなど、女性のための設備が豊富なキャンパスになっています。
PINESは、クイサンとチャピスにキャンパスをもつ老舗の語学学校で、スパルタ校としても有名です。生徒には1度も休んではならない、飲酒・喫煙の禁止などのルールが課せられるため、なかば強制的に勉強に集中することができるでしょう。
厳選された質のよい講師から学ぶことができ、カリキュラムにはスピーキングやライティングのスキルを伸ばすコースやTOEICなど資格のスコアを伸ばすためのコースもあります。ストイックに英語を学びたい方におすすめです。
MONOLはバギオ有数の施設の充実度を誇る大規模な語学学校です。レベル別の英会話コースをはじめ、資格対策コースやビジネス英語コースなど、多種多様なカリキュラムが存在するため、より自分にあった内容で勉強することができるでしょう。
MONOLでは、オリジナルのテキストを使った授業で学んだ内容を反復学習をすることで、その日のうちに知識を自分のものにできるようにしています。すべての授業が関連付けられているため、内容を理解しやすいというのもポイントです。
セミスパルタ校であるMONOLですが、前述した施設の充実度はかなりのもので、学校内にはゴルフの練習場やバーベキュー場、サウナやピラティスルームまであります。週末は隔週で学校主催の小旅行に参加することもできるため、勉強の疲れを解消しつつ、じっくりと学ぶことができるでしょう。
留学中の滞在場所といわれると、ホームステイやルームシェアを思い浮かべがちかもしれませんが、バギオに留学する際は学生寮に滞在するのが一般的です。バギオにあるほとんどの語学学校には学生寮が併設されており、バスルームやトイレなどの設備も清潔なものが多く、安心して滞在期間を過ごすことができるでしょう。
学校によっては女性寮と男性寮がわかれていたり、洗濯サービスを利用できる学生寮もあります。また、スポーツジムやマッサージ施設のあったりなど、多種多様な語学学校があります。自分にあったカリキュラムのある学校を選ぶことはもちろんですが、自分にあった学生寮を選んで留学生活を充実させるのもよいかもしれませんね。
気候も快適で、物価も安く治安もいい、そんなバギオで留学生活を送るにも注意するべきことはあります。それはずばり、南国とは思えないほどの寒さです。
先述した通りバギオの気候は快適で、基本的には大変過ごしやすい土地です。しかし当然、太陽が沈めば肌寒くなり、雨季に滞在する場合は雨の影響で日中でも体感温度が下がります。どの季節に渡航するにしても、日中用の服装に加え、ジャケットや長ズボンも用意しておくとよいでしょう。
また、バギオは1年をとおして湿度が高く、洗濯がしづらかったり、カビが生えたりというトラブルもあります。洗濯物は学生寮の洗濯サービスなどがあればそれを利用するようにし、滞在中は可能であれば除湿器などを利用するようにしましょう。
気候が快適で治安もよく、しっかり勉強する環境が整っているフィリピン随一の教育都市バギオは、留学先としてだけではなく、観光地としても魅力的な街です。豊かな自然や生活や歴史に根ざしたバギオの観光スポットを、いくつかご紹介いたします。
フィリピン人の約95%はキリスト教徒であるといわれており国内にはたくさんの教会がありますが、その中でもバギオ大聖堂は非常に美しい教会として知られています。
神秘的な白と涼しげなパステルブルーのコントラストが荘厳なバギオ大聖堂は、精巧な宗教像や上品な色使いの美しいステンドグラスが特徴的です。現在も利用されている教会であるため、平日は2回、休日は4~9回ミサがおこなわれます。
温泉は、私たち日本人の生活に深く根ざした文化のひとつです。じつは、この記事で紹介しているフィリピンのバギオ近郊にも温泉があり、留学生や現地の人々に親しまれています。
Asin Hotspring(アシン温泉)は、バギオからジプニーなどを使ってアシンロードを標高約300メートルまで下った場所にある温泉街です。アシン温泉には主にFooten Hotspring、Palm Grove、Sinot Resortの3つの温泉施設があり、地元の人々にも親しまれています。勉強で疲れた体をリラックスさせるために、留学生も多く訪れる場所となっています。
上記でも少しだけご紹介したセッションロードは、さまざまなカフェやレストラン、古着屋などが多く立ち並ぶ、バギオの若者たちが集まる繁華街です。
セッションロードにはおいしいと評判の飲食店が多かったり、留学中にはうれしい文房具屋さんがあったり、私たちにも馴染みのあるセブンイレブンも出店していたりします。ジプニーやタクシーなどのアクセスがいいため、休日に出かけるにはぴったりの場所です。
標高1,500メートル地点に位置するフィリピンの街バギオは、留学先として注目されつつある都市です。フィリピンでは避暑地としてバギオに訪れる方も少なくありませんが、勉強に集中できる環境であることから教育都市としても有名で、多くの大学や語学学校が軒を連ねています。
バギオでは語学学校に寮が併設されているのが一般的で、設備も清潔でしっかりしているところが多いため、安心して滞在できるでしょう。バギオの語学学校は学生から社会人まで幅広く学べるよう、学校ごとにさまざまなカリキュラムをかかげています。しっかり英語を学びたい方は、一度バギオでの留学を検討してみてはいかがでしょうか。
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。