オーストラリア留学の滞在方法でもっとも安心で定番なのが、ホームステイです。しかし、ホームステイの経験がない方は、「オーストラリアの場合は、どんな事情があるのだろう…」と疑問を残したまま留学することになるでしょう。また、「ホームステイ先で何かトラブルを起こしてしまわないか、心配……」と留学前に不安を感じてしまうかもしれません。
この記事では、そんな疑問や不安を解決するために、オーストラリアのホームステイ事情を解説していきます。オーストラリア留学に出発する前に、ぜひ知っておいていただきたい注意事項やアドバイスをまとめてみました。
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ホームステイでは滞在先の家族の一員として生活するため、その家のルールに従う必要があります。家庭によってルールは異なりますが、ここではオーストラリアのホームステイ体験でよくみられるルールを3つご紹介していきます。
1つ目は、シャワーの時間が決まっていることです。オーストラリアの国土は乾燥地帯が多いため、水不足が慢性的な問題です。また、オーストラリアのシャワーは、タンクに溜めたお湯を使うため、お湯の量は限られています。
この2つの理由のため、オーストラリアではシャワーの時間を、10分や5分と決めている家庭があるのです。水資源が豊かな日本ではあまり節水の意識がないかもしれませんが、現地では、流しやシャワーの水を使いすぎないよう、心がけましょう。
2つ目のルールは、洗濯をする日が決められていることです。日本では毎日洗濯する家庭が多いですが、水不足問題を抱えているオーストラリアでは、週に1回や2回しか洗濯しない家庭が多いそうです。
洗濯の頻度が少ないぶん、あまり汚れていない衣類やかさばる衣類は、洗濯に出す必要があるかどうかを考えたほうがいいでしょう。
3つ目のルールは、行動予定をあらかじめホストファミリーに伝えておくことです。たとえば、学校帰りに友人と外食をする際には、夕食がいらないことを事前に家族に伝えておきましょう。外食することを知らずに食事を作ってしまっては、食事を作ってくれる人は良く思わないですし、材料がもったいないです。
また、家庭によっては門限が決められている場合もあるので、遅く帰ったり、外泊したりする際には、あらかじめ相談して許可を得ることをおすすめします。
人気の滞在方法であるホームステイですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。ホームステイをしてから「留学前のイメージと違って残念」と感じてしまわないように、あらかじめオーストラリアホームステイのメリット・デメリットを知っておきましょう。
オーストラリアホームステイのメリットは、現地の人々の暮らしや文化を体験できることです。オーストラリアに滞在していても、家庭料理や生活習慣は、実際に現地の家庭で暮らしてみなくては分かりにくいものです。せっかく海外に留学するなら、現地の文化を深く理解できるホームステイのメリットは大きいでしょう。
また、ホストファミリーは現地の情報を教えてくれたり、生活のサポートやアドバイスをしてくれたりする身近な存在です。慣れない土地で暮らす際に感じる不安や疑問も、ホストファミリーに相談することで解決することが多いそうです。
いっぽうで、ホームステイのデメリットは、自分にあわない家庭になるかもしれない可能性があることです。たとえば、家のルールを守ることがむずかしかったり、出される料理が口にあわなかったり、行動予定を伝えることを面倒に感じたりするケースがあるようです。
しかし、ホームステイでは家族とひとつ屋根の下で暮らすため、人間関係を良好に保つことが大切です。そのためには、家族の団らんに参加したり、率先して家事を手伝ったりしてみてはいかがでしょうか。また、次の章でご紹介する、日本からのお土産を用意することも、ホストファミリーと打ち解けるための1つの手段です。
出発が近づくとスーツケースに荷物を詰めたり、必要なものを買い足したりしますが、オーストラリアでホームステイする際には、どんな準備が必要なのでしょうか。
オーストラリアでホームステイでは一般的に、家具や食器は用意されていますが、個人的な日用品は個人のものを使います。たとえば、タオル、文房具、ドライヤー、石けん類、スキンケア製品などが、個人で用意するものとしてあげられます。
これらすべてをスーツケースに入れるとスペースが不足したり、重量オーバーになってしまったりするかもしれません。そのため、タオルや石けん・スキンケア製品などは、現地のスーパーマーケットで購入するのがおすすめです。現地のスーパーのなかには、日本でみかける商品が売られている店も多いそうです。
また、「ホストファミリーのためにお土産を用意したほうがいい」と聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれません。ホストファミリーへのお土産は、日本の文化を説明したり、自分のお気に入りの商品を紹介したり、初対面時の話しのネタとして有効です。
しかし、必ずしもお土産が必要であることはないそうです。ホームステイ先によっては、外国の食べ物に抵抗があったり、留学生からのお土産を十分もらっていたりする家庭もあるかもしれません。そのため、お土産を用意する場合には、高価でなく小さいものがおすすめです。
ホストファミリーへのお土産のとしては、たとえば和風柄のハンカチや抹茶味のお菓子、和風柄の折り紙、日本製の文房具などはいかがでしょうか。
オーストラリアのホームステイでは、時差に注意が必要です。空港や駅からのお迎え時間や生活リズムの時間など、現地の時間を間違えてしまってトラブルとならないようにしましょう。
国土が広いオーストラリアでは、地域によって日の出や日の入りのタイミングが異なります。そのため、オーストラリアは東部、中央部、西部の3つに分けて時間が設定されています。それぞれの区域の代表的な都市は、東部はシドニーやメルボルンやケアンズ、中央部はアデレードやダーウィン、西部はパースです。
日本との時差は、東部が日本より1時間早く、中央部が日本より30分早く、西部が日本より1時間遅くなっています。つまり、日本が午前9時の場合、東部が午前10時、中央部が午前9時30分、西部が午前8時です。
そして、もう1点注意が必要なのが、サマータイムです。サマータイムとは欧米諸国で広く採用されている制度で、日の出が早い夏に時間を早めるシステムです。オーストラリアは北半球と季節が逆なので、10月から4月がサマータイム期間となります。
オーストラリアではすべての州がサマータイムを実施しているわけではなく、クイーンズランド州、西オーストラリア州、ノーザンテリトリはサマータイムを採用していません。ただし、サマータイムを実施している地域では、その期間中、時間を1時間早めます。
地域やサマータイム期間によって時間が異なるオーストラリアでは、飛行機内で現地の時刻を把握しておくようにしましょう。そして、サマータイム期間に入る前日には、時刻を1時間早めることを忘れないよう注意してください。
オーストラリアのホームステイでは、その家のルールに従うようにしましょう。家によっては、シャワーの時間や洗濯の頻度が決められていることがあります。しかし、ホームステイには、現地での生活をサポートしてくれるなどのメリットがあります。
オーストラリアのホームステイでは、タオルや石けんのような個人的な日用品は個人で用意します。日本から持っていくのがむずかしい場合は、現地で購入してもいいでしょう。また、ホームステイでは日本のお土産を用意する人も多いですが、必ずしも必要というわけではありません。もし、お土産を用意するなら、高価でないお菓子や小物類がおすすめです。
そのほかには、オーストラリアでは国内の地域によって時刻が違うので、日本との時差に注意が必要です。さらに、サマータイムを実施する州と実施しない州があることも、注意するべきポイントです。サマータイムに入る前日には、あらかじめ時計を1時間早めておくことを忘れないでください。
今回はオーストラリアでホームステイをする際のメリットやデメリットなどについてご紹介しました。
ホームステイの基礎知識や特徴、費用などの詳細を知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
オーストラリア留学は、海外渡航経験の少ない方にも自信を持っておすすめできます。 気さくでフレンドリーな人柄が魅力のオーストラリアは、多文化・多民族国家であるゆえ、外から来た人も馴染みやすく、何度も訪れたくなる心地よさがあります。 他の国に比べて留学生に対する制度が充実していて、国を挙げて手厚くサポートする体制が出来上がっているため、不安が多い海外生活も安心して送ることができるでしょう。 期間や渡航スタイルの選択肢が広く、短期留学やワーキングホリデーなど自分に合った形を選ぶことができるのもオーストラリア留学の大きなメリットです。