ホームステイでお世話になった方や海外旅行で知り合った友人に、日本に戻って来てから手紙を出してみるのもいいかもしれません。手紙で相手に気持ちを伝えることはとても大切なことです。心のこもった手紙を送れば、とても喜ばれるのではないでしょうか。
しかし中には「英語での手紙の書き方がわからない」という人もいると思います。そのような方に向けて、英語での手紙の書き方やよく使われるフレーズをご紹介します。
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英語での手紙の書き方では、まずは全体の構成を考えてみましょう。日本での手紙を送る場合とは、異なる部分もあります。どのような点が違うのか、手紙をイメージしながらコラムを読んでいただくとわかりやすいかもしれません。
まず手紙の形式として、もっとも多く使われているのが「セミブロックスタイル」です。ほかにも「フルブロックスタイル」「インデントスタイル」の2種類がよく使われるので、こちらの3種類を基本として覚えておくといいのではないでしょうか。
セミブロックスタイルは、日付や署名を右端に、受取人名やあいさつなどを左端に並べる形式です。フルブロックスタイルはアメリカで、インデントスタイルはイギリスで主に使われている形式です。大きな特徴としては、フルブロックスタイルは基本的には左寄せで書かれており、ビジネスに向いている形式といわれています。インデントスタイルは日付や住所、結辞や署名などは右寄せ、受取人の名前や住所などは左寄せで書く形式です。インデントスタイルとセミブロックスタイルは似ていますが、インデントスタイルは1行目は左端から書き、2行目以降はインデント(字下げ)をおこないます。
どちらの形式でも全体の構成要素は同じです。「住所・日付」「受取人の名前と住所」「あいさつ」「本文」「締めのあいさつ」「署名」「追伸」上から順番に書いていきます。
まずは英語での手紙の書き方として「住所・日付」「受取人の名前と住所」「あいさつ」をご紹介します。ここで一緒に確認をしましょう。
日付の書き方は2種類があります。アメリカ式英語を常用している国に送る場合は「December 1,2018」のように月を先に書きます。イギリス式の英語を常用している場合は「1 December,2018」と日付を先に書くようにしましょう。差出人の住所は、親しい間柄であれば省略することもあるようです。
もし封筒と手紙を使う場合には、受取人の名前と住所を書くとよいでしょう。万が一、封筒と手紙がバラバラになった場合に、誰宛の手紙なのかわかるためです。
相手を呼びかけるため「Dear ○○」と書くのがもっとも多いようです。相手との関係によっては「Dear Mr.○○」のように書きましょう。その後に、「いかがお過ごしでしょうか?」などのあいさつを書きます。「いかがお過ごしでしょうか?」と英語で書くのであれば「How have you been doing?」です。もし、あいさつが困った場合には使ってみてはいかがですか。
日本語の手紙では前文の後に本文となりますが、英語の手紙の書き方では「あいさつの後に本文」を書きます。本文を書く場合には、あいさつから2行くらいあけてから書き始めるとよいでしょう。
英文の手紙に限らず、日本語の手紙でも内容がわかりやすい手紙がいいでしょう。不必要な言葉が多く並べられていると、受取人には読みづらくなってしまいます。また重要な部分が伝わらないことも考えられるので、内容を簡潔に書くことがポイントです。
本文は自由に書いてよいですが、自由だからこそ「どのような書き方をすれば相手に伝わりやすいかわからない……」という方もいるのではないでしょうか。そのような方に向けて、書き方の一例をご紹介します。
まずは「導入」を書きます。導入では、手紙の目的や用件を伝えます。最初に手紙の目的・用件を伝えることで受取人が「××という内容についての手紙か」と内容を理解しやすくなるでしょう。
づついては「詳細」です。目的や用件について細かく伝えます。ただし、細かく書きすぎて読みにくくならないように注意しましょう。最後に「結論」を書きます。受取人に「△日までに返事が欲しい」などを書くと、物事によってはスムーズに進むかもしれません。
この書き方はあくまで一例であり、必ずこのように書かなければいけないというものではありません。書き方がまったくわからないという人は、こちらの書き方を参考にするのもひとつの手段です。
最後に本文以降の書き方「締めのあいさつ」「署名」「追伸」についてご説明します。手紙の締めくくりを確認して、英語での手紙の書き方を覚えましょう。
本文前にあいさつと締めのあいさつは決まっていません。受取人の間柄やケースにあわせて、ふさわしいあいさつを使うようにしましょう。よく使われるのは「Sincerely.」や「Yours Truly.」で、意味は「敬具。」です。日本語の手紙でも締めくくりによく使うフレーズなので、締めのあいさつに困った場合には使ってみるのもいいかもしれません。
締めのあいさつのすぐ下に書きます。署名は直筆で書くのが、英語の手紙では一般的のようです。署名に関しては日本人であれば漢字で書いてもいいようですが、相手がわかるように書いたほうがいいかもしれませんね。
追伸は必ずしも必要なものではありません。必要な場合のみ、使うようにしましょう。
英語で手紙を書く場合には、受取人の英語がイギリス式なのかアメリカ式なのか知っているとよいでしょう。日付や形式が、異なるので相手に合わせた書き方をするのがいいでしょう。
手紙の構成は上から順番に「住所・日付」「受取人の名前と住所」「あいさつ」「本文」「締めのあいさつ」「署名」「追伸」です。あいさつは決まった言葉はありませんが、思いつかないという方はコラムでご紹介したあいさつを使ってみるのもひとつでしょう。
本文の書き方もわからない場合には「導入」「詳細」「結論」の順番に書くがいいかもしれません。相手に伝わりやすいように簡潔に書くのがポイントなので、忘れないようにしましょう。コラムでお話をした「英語での手紙の書き方」を参考に、気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。