「高校生が無料で留学する方法はある?」
このように考えていますか。
高校生が無料で留学する主な方法は、以下の4つです。
経済的な負担を抑えて留学したい方は検討しましょう。
しかし、それぞれの手段で要件・制限があるため要注意です。
本記事では、高校生が無料で留学できる4つの方法の要件やメリット・デメリットを解説します。
自分に合った無料で留学できる方法が理解できるため、最後までご覧ください。
交換留学制度とは、協定を結んだ学校間で生徒の交換を行う制度です。
交換留学生に選ばれると、主にホームステイで滞在しながら、現地の高校に通学します。
現地での授業料は無料となり、制度によっては滞在費もかからない場合があります。
一方、以下の項目は実費です。
現地で修得した単位は、学校の判断により最大36単位まで日本の高校の卒業単位に含めることができます。
また、留学期間は約1年程度が一般的です。
各高校の制度に加えて、NPO法人などの外部団体が主導しているプログラムもあります。
各交換留学制度には定員が定められているため、希望しても必ず留学できるとは限りません。
プログラムに応募し、以下のような審査に通過した方のみが、交換留学生として選ばれます。
審査の詳細は、各交換留学制度によって異なるので、個別に確認してください。
交換留学の主なメリットは、以下の5つです。
交換留学では、授業料と滞在費(制度によって異なる)が無料になります。
授業料と滞在費は留学費用の大部分を占める項目なので、費用を抑えて留学したい方におすすめです。
また、審査で実施される英語能力試験や作文・面接を通じて、自己理解や語学力の向上が見込めます。
さらに、 高校の判断によって現地で履修した単位を卒業単位に含められるため、留学しても3年間で卒業しやすいはずです。
一方で、交換留学には以下のデメリットがあります。
交換留学生として選ばれるには、英語能力試験や作文などの審査を通過する必要があります。
審査に通過する基準は、受入れ先の学校によって異なります。
AISEのアメリカ高校交換留学を例に挙げると、英語能力試験はELTiS215点以上(英検準2級〜2級程度)の点数が必要です。
また、プログラムによって留学先が決められており、必ずしも希望の地域を選べるとは限りません。
さらに、現地で履修した単位が高校の卒業単位に含まれるかは学校の判断になります。
応募前に必ず学校に確認しましょう。
返済不要の奨学金制度を活用し、高校留学を行う方法もあります。
奨学金は貸与型が一般的ですが、制度の方針に適した学生や優秀な学生などを対象とした給付型の奨学金制度もあります。
貸与型の奨学金よりも条件が厳しいですが、返済不要なので費用を抑えて留学したい方は必見です。
返済不要の主な奨学金制度は以下の通りです。
各奨学金制度で応募資格や給付金額が異なります。
実施機関の留学プログラムへの参加が条件とされている制度が多いですが、中には留学形態を問わない奨学金もあります。
詳しくは、各奨学金制度の公式サイトで最新の情報を確認してください。
また、各都道府県で提供されている以下のような奨学金制度もあります。
居住している地域のホームページを確認しましょう。
返済不要の奨学金は、各制度で応募資格や採択基準が異なります。
一例として「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム 高校生等対象」の応募資格は以下の3つです。
また、応募後には選考・審査を通過する必要があります。
選考内容は、書面審査と面接審査(*)で、以下のような観点で行われます。
特に人物面の審査を重視しているようです。
審査に通過した場合、事前研修と事後研修に参加する必要があります。
なお、 奨学金制度の種類によっては、学校での成績や欠席日数、経済状況などが加味される場合があります。
詳しい奨学金の応募資格や審査内容については、各制度の公式サイトをご覧ください。
* 第一日程(新高校1~3年生が申込みできる日程)の例
返済不要の奨学金制度を活用する主なメリットは以下の通りです。
各奨学金制度で給付額は異なりますが、大規模な資金提供を受けられる場合があります。
例えば、AFS平和の鳩プロジェクトではプログラム参加費全額、リクルートスカラシップ(スポーツ部門)では、年間最大95,000ドル(約1,421万円(*))を支援してもらえます。
現地での生活や目的にもよりますが、限りなく無料に近い費用で留学できるケースもあるでしょう。
また、実施機関のサポートを受けられる場合がある点もメリットです。
例えば、トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム 高校生等対象では、以下のような研修制度の受講が義務付けられています。
これらのサポートを受けられれば、より実りのある留学生活になるはずです。
* 1ドル149.59円(2024/10/17時点のレート)で計算
一方で、返済不要の奨学金制度には、以下のようなデメリットがあります。
返済不要の奨学金の活用では、書類審査や面接審査に通過する必要があります。
倍率が高くなり、審査に落ちる可能性があるため要注意です。
また、 各プログラムの応募資格で「奨学金の実施機関が提供する留学プログラムへの参加」が求められるケースが多いです。
自由に留学プログラムを選べるわけではなく、目的や目標に適さない可能性があります。
留学エージェントや教育事業者といった法人主導の留学プログラムへ参加する方法です。
各プログラムで留学期間や目的、無料の範囲などが異なります。
ここからは、留学プログラムの例や要件、メリット・デメリットを解説します。
法人運営の留学プログラムの例を4つ紹介します。
プログラム名 | 留学先 | 期間 | 主なプログラム内容 |
AIG高校生外交官 渡米プログラム | アメリカ | 約2週間 | ・日米の高校生が共同生活 ・語学クラスの受講 ・アクティビティ ・プレゼンテーション ・政治機関や企業などを訪問 |
SHOW YOUR DREAMS 2024 | アメリカ | 約1週間 | ・ホームステイでの現地滞在 ・語学クラスの受講 ・アクティビティ |
TOMODACHI | プログラムによって異なる(複数プログラムを提供) | ||
高校生カンボジアスタディツアー ※5万円の参加費を要する |
カンボジア | 約1週間 | ・日本大使館表や世界遺産アンコール遺跡群などの訪問 ・「世界寺子屋運動」の視察・学習者との交流 |
上記は2024年10月時点の情報です。
最新の情報は各プログラムの公式サイトをご覧ください。
法人運営の留学プログラムは募集人数が定められているため、全員が留学できるとは限りません。
応募要件は、各制度で異なります。
AIG高校生外交官 渡米プログラムを例に挙げると、応募要件は以下の通りです。
また、申し込み後は以下の選考が実施されます。
留学プログラムの応募要件や選考内容は制度によって異なります。
詳細は各プログラムの公式サイトを確認してください。
法人運営の留学プログラムへ参加する主なメリットは以下の通りです。
無料で参加できる法人運営の留学プログラムは、1〜2週間程度の短期間で行われることが多いです。
夏季休暇中にスケジュールされているプログラムも多いので、高校を長期間離れたくない方も参加しやすいでしょう。
また、行動スケジュールが予め決まっており、プログラムのコンセプトや目的が明確である点も特徴です。
目的意識を持って参加できるため、短期間でも有意義な海外生活を送れるでしょう。
一方で、無料の法人運営の留学プログラムには、以下のようなデメリットがあります。
無料で参加できる法人運営の留学プログラムの期間は1〜2週間程度なので、長期留学で語学をしっかり学びたい方などには向いていません。
また、継続して毎年開催されるとは限らないため、過去のプログラムが気になっても参加できない可能性があります。
さらに、プログラム数が決して多くなく、情報収集に手間がかかりやすい点にも要注意です。
費用を抑えて留学する方法として、オンライン留学の活用があります。
オンライン留学とは、インターネットを通じて海外の学校の授業を受講できる留学形態です。
自宅から授業を受講できるため、現地での滞在費や渡航費は不要です。
授業料は発生しますが、総合的な費用で考えると、先述した選択肢より費用を抑えられる可能性があるでしょう。
ここからは、オンライン留学を活用できる要件やメリット・デメリットを解説します。
オンライン留学を活用するための要件は特段ありません。
自分に合った語学学校を見つけ、入校手続きを行えば、基本的に誰でも利用できます。
ただし、自宅で授業を受講するため、以下のような設備が必要です。
また、参加するプログラムによっては、一定の英語力を求められる場合があります。
オンライン留学の主なメリットは以下の通りです。
オンライン留学では、現地での滞在費や渡航費がかかりません。
授業料はかかりますが、総合的な費用は抑えられる可能性があります。
また、 厳密な入校要件がないので「交換留学や奨学金は審査に通る自信がない」と考える方にもおすすめです。
さらに、授業の時間以外は自宅で普段通り過ごせるため、海外生活でのストレスも感じないでしょう。
一方で、オンライン留学には以下のようなデメリットがあります。
オンライン留学では、現地生活を体験できません。
そのため、 海外文化や価値観を体験したい方やアクティビティを楽しみたい方には不向きです。
また、授業の時間以外は日本で通常通り生活を送るため、実際の留学よりも英語に耳が慣れるまで時間がかかる可能性があります。
加えて、リアルタイムの授業の場合、現地時間に生活を合わせる必要があります。
時差に配慮したスケジュールを提供する語学学校が多いですが、事前にカリキュラムを確認すると安心できるでしょう。
本記事では、高校生が無料で留学する4つの方法を解説しました。
留学において、経済的負担が課題と感じる方もいるでしょう。
費用を抑えて留学したい方は、本記事で紹介した手段を検討してみてはいかがでしょうか。
しかし、それぞれの方法で要件が定められており、審査に通過する必要があるため、現実的に難しいと感じる方もいるはずです。
そのような方は、 審査なしで柔軟にプログラムを決定できる語学留学を検討しましょう。
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