「ハワイへの留学に学生ビザは必要なの?」と疑問を感じている人もいるでしょう。じつは、条件を満たさない場合には、ハワイへの留学に学生ビザを用意する必要はないのです。
「留学期間が短期間」「週の授業時間が短時間」という場合には学生ビザは不必要なのです。その代わりにESTA(ビザ免除プログラム)への登録が必要になります。では、ESTAとビザではどう違うのでしょうか。
このコラムでは、学生ビザについてや、手続き・費用などをご紹介します。ビザが必要ないケースについてもあわせてご紹介していきます。このコラムを読んで、自分のハワイ留学に学生ビザが必要かどうかを知り、ハワイ留学の準備を万全にしましょう。
また、ハワイ留学の概要についてはこちらの記事でまとめておりますので、ハワイへの渡航をお考えの方は、ぜひこちらもご覧ください。
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パスポートは、国籍や身分などを「本人の出身国」が保証してくれるものです。それに対しビザは、渡航する人の目的や身分を「渡航先の国」が保障してくれます。ビザは入国をおこなう際に必要になり、パスポートに貼るステッカーやスタンプの形で発行されます。
ビザは渡航先の領事館や大使館から発行される、いわば入国許可証ともいえるものになります。そのため、犯罪歴などがあると、危険性があるとしてビザが発行されないことが多いです。
ビザの発行には、旅券や証明写真、申請書などが必要です。また、料金もかかります。国によって料金は違いますが、旅行者など人の移動が多い国であるほど早くビザが発行され、料金も安くなることが多いようです。
では、ハワイ留学にビザは必要なのでしょうか。次の章で解説します。
ビザにはいくつか種類があり、観光、留学、就労、商用など目的に合わせて取得する必要があります。滞在期間が長くなるほどビザの取得に時間がかかるようです。
下記のいずれかの条件を満たす場合には学生ビザが必要です。
また、ハワイ留学用の学生ビザは2種類あるためご紹介します。
大学や大学院、語学学校、コミュニティガレッジに留学する場合に必要になるビザです。週18時間の授業を受ける際にもF-1ビザを取得する必要があります。
職業訓練校や専門学校などで職業的教育や研修を受ける場合には、M-1ビザを取得する必要があります。
90日未満の短期かつ週18時間未満の授業時間であるなら、ハワイ留学にはビザが必要ではありません。
代わりに、短期留学の場合はESTA(電子渡航認証システム)への登録が必要になります。ESTAの登録は、ESTAの公式サイトから申請者情報などを入力するだけなので、簡単におこなうことができます。
ESTAならば、14ドルの申請料金と、3日程度の時間で済みます。対して学生ビザ申請の場合は160ドルの申請料金と、短くしても渡航3か月前からの準備が必要になるでしょう。
ESTAでの留学では、学生ビザで留学するよりも時間も料金もかからず、留学費用をおさえることができます。
また、ESTAで入国する際には短期の商用や観光目的での入国となるため、帰りの航空券の提示を求められるようです。往復の航空券を用意しておきましょう。
短期留学では専用のプログラムが組まれていることが多く、集中的に授業をおこなうため、長期の留学と遜色のない体験ができます。
しかし、たとえ滞在期間が90日を過ぎてしまいそうになっても、ハワイでは学生ビザを申請することができません。一度日本に帰国しなければならないため、注意が必要です。
ハワイ留学で学生ビザを申請するのは、学校開始日の120日前から可能になります。留学を申し込んだ旅行代理店などで取得を代行してもらう方も多いでしょう。ちなみに、自身で申請するために必要な書類は以下の通りです。
・滞在期間に加えて半年以上の有効期限のあるパスポート
・ビザ申請書(DS-160)
・カラー証明写真(眼鏡の着用は不可、背景白、5cmx5cm)
・留学先の学校から送られてくる、I-20(入学証明書)の原本
・テロ対策であるSEVIS費用支払い証明書(SEVIS番号は I-20に書かれています)
・預金通帳の原本や銀行の残高証明、またはスポンサーからの手紙などの財政照明
・面接予約確認書
これらをビザ申請後の面接の際に持参します。ビザを申請する前にSEVIS費用の支払いが必要になります。SEVISとは、同時多発テロ後につくられたもので、留学生などを管理するデータベース費用のために使われます。
F-1ビザやM-1ビザで入国する場合に、SEVISは200ドルかかります。ビザの申請料としても160ドルかかり、合計で360ドルとなります。ビザ取得代行を頼むと場合には、取得代行の手数料もさらにかかるでしょう。
ハワイ留学の学生ビザを申請した後には大使館で面接がおこなわれます。スーツケースなどの大きな荷物や、パソコンなどの電子機器やライターなど、危険物になり得るものを持っていくと大使館に入ることができません。
家に置いておくか、駅などのコインロッカーに預けておきましょう。携帯電話の場合は、一台だけなら、大使館に入る前に預けることができるようです。
面接は領事部にておこなわれます。面接予約確認書で受付を済ませ、窓口で必要書類が揃っているかチェックされます。証明写真の撮り直しは内部でおこなえる場所があるようです。面接前には一度呼ばれ、両手の指紋を採取されます。
面接で聞かれる内容としては、「渡米目的」「滞在場所」「留学期間」「留学終了後にはどうするつもりか」「留学費用は問題なく出せるのか」などを聞かれることが多いです。
学生ビザでの入国になりますので、学業目的外の働くために入国する人や、帰国せずにアメリカに滞在してしまう人を弾く面接になります。英語の試験ではありません。ゆっくり落ち着いて受け答えしましょう。
ビザが許可された場合には、面接から一週間程度で、パスポートにビザが付いた状態で送られてきます。ビザに誤りがあった場合には、出国前に、大使館のwebサイトから訂正リクエストを送りましょう。
ハワイ留学には、学生ビザが必ずしも必要ではありません。「90日未満の短期間」で「週あたり18時間未満」の短時間授業を受ける留学の場合には、ESTAがビザの代わりとなります。
ESTAを利用しての留学は滞在期間が90日を超えないように、帰国までのスケジュールを組みましょう。
ビザを取得するには、いくつもの書類が必要になり、さらに、面接も受ける必要があります。大使館での面接のため、危険物になり得るものはコインロッカーなどに預け、少ない荷物で大使館に行きましょう。
ESTAの申請料金14ドルに対し、学生ビザ関係では申請160ドルとSEVISで200ドルの合計360ドルになります。数万円の差額です。費用を抑えて留学するなら、短期・短時間の留学をおすすめします。
日本の26倍の国土を誇るアメリカは、北はアラスカ、南はフロリダやハワイの50の州で形成されており、 それぞれの地域で文化や気候が全く異なることが特徴。 「人種のるつぼ」とよばれているように、各国の人々が様々な想いや背景を持って集まります。 様々な分野で最先端を走るアメリカには、ビジネスチャンスも広がっており、語学留学だけでない様々な滞在スタイルが可能です。 アメリカ留学では、 日本とは180度異なる文化・価値観・多様性を尊重する精神に触れ、 英語を学ぶだけにとどまらない人間的成長や経験ができるのではないでしょうか。