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マルタの治安は? 安心して暮らす・旅するためのポイントを徹底解説

更新日2025.03.30

マルタの治安は? 安心して暮らす・旅するためのポイントを徹底解説

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スマ留編集部

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地中海に浮かぶ小さな島国マルタ。青い海と美しい街並み、温暖な気候で留学や観光地として人気を集める一方、「治安は本当に大丈夫?」と気になる方も多いでしょう。
本記事では、公的なデータや信頼できる統計をもとにマルタの治安を解説し、都市ごとに詳しい安全情報や注意点を紹介します。留学やワーキングホリデー、観光を計画している方は必見です。


マルタは本当に安全? 基本情報と世界的ランキング

マルタは地中海の中央部に位置する島国で、面積はわずか316平方キロメートル。総人口は約53万人、首都バレッタは世界遺産にも登録されています。観光業が盛んで、ヨーロッパ各地から訪れる旅行者で一年中にぎわうのが特徴です。

Global Peace Index 2023ではマルタは163か国中およそ37位前後にランクインし、平和度が比較的高い国に分類されます1Numbeoの「Crime Index by Country 2023」によると、マルタの犯罪指数は41.2程度で“Low to Moderate”2。観光客が多いわりには治安が安定していると評価されています。
外務省海外安全ホームページでも「一般に治安は良好で、凶悪な犯罪が発生することは希ですが、スリ、窃盗、車上荒らし等の被害も発生」と案内されています3


マルタ主要都市・地域ごとの治安状況

まずはマルタ主要都市の治安について解説します。

バレッタ(Valletta)

概要:首都であり、世界遺産の街並みが広がる観光拠点。人口約6,000人ほどと小規模ながら、観光客が多く歴史的建造物が立ち並びます。

治安ポイント:
・日中は観光客でにぎわい、スリ・置き引きが起きる場合あり。特に聖ヨハネ准司教座聖堂やグランドハーバー周辺の混雑時には注意。
・夜間は店が早めに閉まるため人通りが少なくなるエリアがあり、裏通りを一人で歩く際は防犯意識を保ちましょう。

対策:
・主要観光スポットではバッグを前に抱える、ファスナーを閉めるなど基本的な対策を。
・夜は大通りを使ってホテルやバス停に戻るのがおすすめです。

スリーマ(Sliema)

概要:バレッタの北側に位置する、ショッピングモールやレストランが集まる近代的なエリア。海沿いの散歩道が整備され、観光客や地元民でにぎわいます。

治安ポイント:
・昼夜を問わず多くの人が行き交い、比較的安全といわれるが、観光客を狙ったスリが一定数発生。
・バス乗り場やフェリーターミナル周辺での置き引きに要注意。

対策:
・深夜になると建物が閉まり、人通りが減るエリアもある。女性の一人歩きはメインストリートを活用するか、タクシーや配車サービスを利用すると安心。
・ショッピングモール内でも荷物管理を徹底する。

セントジュリアン(St. Julian’s)

概要:マルタ有数のリゾート&ナイトスポットエリア。パーチャビル(Paceville)周辺はクラブやバーが多く、夜になると若者や観光客で盛り上がります。

治安ポイント:
・マルタで最もナイトライフが活発な地域であり、週末や観光シーズンには酔客によるトラブルが報告される。
・スリや置き引きの他、飲酒絡みのケンカやスマホの盗難も注意。女性が一人でクラブに行く場合は、友人と行動すると安心。

対策:
・深夜はタクシーや配車サービス(Uber/Bolt)を利用し、知らない人について行かない。
・お酒の飲み過ぎにも気をつけ、トラブル回避に努める。

ゴゾ島(Gozo)

概要:マルタ本島の北西に浮かぶ、自然豊かな離島。人口約3.7万人と本島に比べ小規模だが、観光資源やダイビングスポットが多い。

治安ポイント:
・観光地として有名なチタデル(Citadel)周辺やビクトリア市内は比較的落ち着いており、大きな犯罪は少ない。
・夜間は人通りが激減するため、街灯が少ないエリアでの散歩は注意。

対策:
・レンタカーを利用する場合、車上荒らしを防ぐために車内に荷物を置かない。
・観光客を狙ったスリやぼったくりに遭わないよう最低限の警戒心を持つ。

メリーハ(Mellieħa)・ブギッバ(Bugibba)周辺

概要:マルタ本島北部に位置するビーチリゾートエリア。メリーハ湾のビーチやブギッバ周辺の遊歩道が人気。

治安ポイント:
・夏場は海水浴客や観光客で混雑し、スリや置き引きが起きる場合あり。
・ホテル街は比較的安全だが、ビーチからホテルまで距離があるエリアもあり、夜遅い時間帯はタクシー利用がおすすめ。

対策:
・ビーチに荷物を置きっぱなしにしない、貴重品はホテルのセーフティーボックスに保管する。
・バス移動がメインの地域なので、混雑時の車内でのスリにも注意。


マルタで気をつけたい犯罪の種類と対策

次にマルタで気をつけたい犯罪の種類と対策について解説します。

スリ・置き引き

マルタで最も注意したいのがスリ・置き引きです。特に観光客が集まるバレッタ、スリーマ、セントジュリアン、メリーハなどの繁華街やビーチ周辺、さらには混雑したバスやフェリー内で起こりやすいとされています。

発生場所の例:

  • バス乗り場や車内(朝夕の通勤・通学時間帯/観光シーズンに混み合いやすい)
  • バレッタやスリーマのショッピングエリア、観光施設の入り口周辺
  • 夏場のビーチやボートツアー中に荷物を放置したままにするケース

具体的な対策:

  • バッグは前に抱え、ファスナーを必ず閉める。人混みではスマートフォンを取り出しっぱなしにしない。
  • バスやフェリー内で座席を離れるときは、荷物を放置しない。
  • ビーチでは貴重品をホテルのセーフティボックスに預けるか、防水バッグで常に身に付けておく。
  • 大通りや観光地で声をかけてくる物売りや客引きに対しては、財布やバッグの口を開けない。

空き巣・住宅侵入

マルタでは観光客や留学生向けの短期アパート、下宿先を狙った空き巣・住宅侵入の事例が報告されています。日中でも玄関ドアや窓の施錠を怠ると被害に遭う可能性が高まります。

発生場所の例:

  • スリーマやセントジュリアンのアパートメント(海沿いの高層物件含む)
  • 下宿先やホステルの共有スペース(窓やベランダが開いている場合)
  • 観光地周辺の宿泊施設(旅人の出入りが多いほど狙われやすい)

具体的な対策:

  • アパートやホステルを留守にするときは、必ず鍵をかけ、窓の施錠を確認する。
  • エントランスやエレベーター、階段の防犯カメラがしっかり設置されている物件を選ぶ。
  • 管理人やオーナー、ルームメイトと連携し、不審者の出入りがないか情報共有する。
  • 高層階だからといって安心せず、ベランダや非常口からの侵入に注意。
  • 貴重品はスーツケースに鍵をかけて保管するなど、部屋の中でも対策を講じる。

夜間の酔客トラブル

マルタのナイトライフを盛り上げるセントジュリアンのクラブ街(パーチャビル)などでは、週末を中心に夜間の酔客トラブルが発生することがあります。暴力や窃盗のほか、泥酔している人への絡まれ被害にも注意が必要です。

発生場所の例:
・パーチャビル周辺のバーやクラブ、深夜帯(特に金曜・土曜)
・イベント開催時、野外フェスやビーチパーティーでの酔客との口論
・クラブ街からの帰路(裏通りや人気の少ない道)

具体的な対策:
・クラブやバーへ行く際は複数人で行動し、終電がない時間帯はタクシーや配車サービス(Boltなど)を予約しておく。
・お酒の量をセーブし、泥酔状態にならないよう気を付ける。
・トラブルに巻き込まれそうになったら、即座にその場を離れ、大通りや人通りの多い場所へ移動する。
・万一暴力被害や盗難に遭った場合は、ためらわず警察(112)に通報し、大使館・エージェントへ連絡。


マルタで暮らす・旅するうえでの注意点

次にマルタで暮らす・旅するうえで気をつけたい季節ごとの注意点や移動手段などを解説します。

時期による違い

夏季(6~9月):観光シーズンで人が多く、スリ発生リスクがやや高まります。夜のクラブやイベントも盛況。
冬季(11~2月):観光客が減り落ち着いた雰囲気ですが、一部施設や店舗の営業時間が短くなることも。

公共交通機関・タクシー

バスは本島内をカバーしていますが、時間通りに来ない場合も多く、混雑時にはスリに要注意。
タクシーや配車サービス(Boltなど)は深夜の移動に便利です。乗車前に料金目安を確認すると安心でしょう。

女性・一人旅へのアドバイス

夜のパーチャビル(クラブ街)は酔客が多く、トラブル回避には複数人で行動が望ましいです。
ホステルやゲストハウスのセキュリティを確認し、鍵付きの個室や女性専用ドミトリーがあれば検討すると安全性が高まります。


現地で困ったらどうする? 緊急連絡先と役立つ窓口

  • 緊急電話番号:112(警察・救急・消防)
  • 在マルタ日本国大使館(兼轄:在イタリア日本国大使館など)
    マルタには常駐大使館がない時期が多いため、在ローマ日本国大使館が兼轄する場合があります。渡航前に連絡先を確認しておきましょう。
  • 警察署(Malta Police Force)
    バレッタやスリーマ、セントジュリアンなど主要エリアに拠点があります。
  • 学校・留学エージェント
    語学留学の場合、学校やエージェントがトラブル対応してくれるケースもあるので、連絡先を忘れずに。

Q&A:マルタの治安について

Q1:マルタは夜に一人で出歩いても平気?
A:比較的安全な国ですが、セントジュリアンのナイトスポットやバレッタの裏通りなど、夜間はスリや酔客トラブルが増える場合があります。タクシーの利用やメインストリートを歩くなど最低限の防犯意識を持ちましょう。

Q2:女性一人旅の場合、どのエリアが安全?
A:日中はどこも観光しやすいですが、夜間はスリーマやバレッタの主要道路が明るく人通りも多く安全とされます。セントジュリアンのクラブ街は盛り上がる反面、トラブルも報告されているため気をつけてください。

Q3:海辺やリゾート地での注意点は?
A:夏場はビーチが混雑し、貴重品を unattended(無人)のまま放置すると盗まれるリスクが高いです。ホテルのセーフティボックスや防水バッグなどを活用しましょう。


【まとめ】マルタは地中海のリゾート地で治安は安定、でも最低限の防犯は必須

マルタは地中海リゾートとして人気が高く、ヨーロッパ内でも安全度が比較的高い国です。ただし、観光客が集まる繁華街(特にセントジュリアン周辺)や夏季のビーチなどではスリや置き引きが起こりやすいため、最低限の防犯対策は欠かせません。夜間の一人歩きや飲酒絡みのトラブルにも注意して行動してください。
万が一トラブルが起きた場合は112へ通報し、在外公館や留学エージェントなどに連絡して落ち着いて対応しましょう。


【参考・出典】

  1. Institute for Economics & Peace (2023). Global Peace Index 2023.
    公式サイト
  2. Numbeo. Crime Index by Country 2023.
    公式サイト
  3. 外務省海外安全ホームページ(マルタ)
    公式サイト
マルタ留学ついて

まだ知る人が少ないマルタ島にあるマルタ共和国は、シチリアの南、北アフリカのとの間に位置する「地中海のヘソ」ともいわれる小さな島国。 その立地でありながら公用語の一つが英語であることは珍しく、マルタ島留学は英語留学の穴場スポットです。 マルタ島はイタリアの南に位置し、ヨーロッパ各地へのアクセスが良好なことも魅力の一つ。 異文化交流、重層的な歴史、紺碧の地中海、年間通して温暖な気候、海の幸をふんだんに使った地中海料理、 マリンリゾートののんびりとした時間、良好な治安など語りつくせないほどの魅力がつまったとっておきの島、それがマルタ島です。

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