憧れだった10ヶ月間のアメリカ留学で気づいた自分の本当の夢|立教大学 前原澄鈴さん

立教大学の前原さんに、高校生で経験したアメリカ留学のこととおすすめの英語勉強法についてインタビューしました!

目次

前原澄鈴さんのプロフィール

▼大学
立教大学
▼留学した国/都市
アメリカ合衆国/ニューヨーク州(ロチェスター)
▼留学した学校
Gates Chili High School
▼滞在期間
10ヶ月
▼渡航時期
2016年6月〜2017年8月
▼滞在方法
ホームステイ
▼instagramアカウント
@rikkyo2019miss4
▼twitterアカウント
@rikkyo2019miss4

 

留学のきっかけは憧れを胸に飛び立ったニューヨークの家族旅行

-前原さんが高校生の時にアメリカに留学したきっかけはどんなことでしたか?

幼少期、憧れで連れて行ってもらったニューヨーク旅行での経験がとても大きいですね。

小学4年生の時に地上波で放映されていた「シークレットアイドルハンナモンタナ」というドラマを見た瞬間にアメリカの自由な土着文化に感銘を受け、アメリカに対する興味が湧きました。
その旨を家族に話したところ、家族旅行でニューヨークシティに連れて行ってもらいました。
ニューヨークでは夢を追いかけるために移住した人々が、夢を掴むために必死に全力で取り組んでいる姿が目の前で繰り広げられ、当時9歳だった私は人々の熱烈的な思いに心を打たれてしまいました。
想像通り、ニューヨークの街をカフェで買ったベーグル片手にハイヒールをコツコツして働いているキャリアウーマンの人達がいて、そんな刺激的な環境に後ろ髪を引かれるような思いで帰国をしました。
現地のきらびやかな光景がどうしても忘れられず「将来、私も絶対ニューヨークで働いてやる!」という気持ちが混み上がってきたんです。

そのためには英語を習得することが必要不可欠だと感じたので、高校生の時に語学留学と異文化体験を目的に渡米しました。

-小学生の時からそんな想いがあったんですね!

-ご家族の反応や不安だったことはありますか?

留学は初めてでしたが、わくわくが大きくて不安はあまりなかったですね。

私の家族はみんな海外が好きだったので、小さいころからヨーロッパ(イギリス・フランス・ドイツ・オランダ)などに家族で海外旅行に行くことが多かったんです。

そのため、留学のタイミングも両親から行ったらいいんじゃないと言われて、私が1つ返事で決めたという感じでした。

兄も留学に行っていましたし、もともと留学に行くことは決意していたので、特に不安や反対もなく留学に行くことになりました。

 

価値観ががらっと変わったニューヨークでの10ヶ月

-前原さんが通った高校はどのような学校だったんですか?

現地の公立の高校で、様々な人種の子が通っている学校でした。現地の普通の高校に、日本人の私1人で飛び込んだ感じでした。

アメリカの学園ドラマや映画にありそうな雰囲気で、たくさんそのようなドラマなどを見ていた私は、リアルで本当にあるんだ!とびっくりしたことを覚えてます。

 

-ホームステイ先での生活はどうでしたか?

とても温かい家族でいい思い出ばかりです!

実は、1回ホストファミリーを変更したんです。最初のホストファミリーは仕事が忙しそうでなかなか関わる時間をとるのが難しそうでした。

ホストファミリーのことで悩んでいたところ、科学の先生が「うちに来なよ!」と優しく誘ってくれたので、お世話になることになりました。

お父さん・お母さん・2人の娘さんと息子さんの5人家族でした。

-賑やかそうですね!どういう風に過ごしていたんですか?

いい意味で自由放任な家族だったので、私がやってみたいといったことは何でもさせてもらえました。

キャンピングカーに家族みんなで乗って、ワシントンやニュージャージー、ボストンやアリゾナなど1年間のうちにいろんなところに行きました。

友達をたくさん呼んで誕生日パーティをしてくれたり、クロスカントリークラブに入りたいと言ったらやらせてくれたり。

とても優しくて賑やかな温かい家族で本当に大好きです。

お世話になっていたステイ先と親族の方たち

-アメリカの高校での留学生活はどうでしたか?

今でも親友と呼べる人に出会え、自分の中も価値観もがらっと変わり、濃い時間を過ごすことができました。

実は留学当初、私の英語力が至らないために友達作りに悶絶して悔しい想いをしました。右も左もわからない状態で現地に降り立ったので、心の底から頼れるような人もいませんでした。
最初はクラスのみんなも日本人が新しく入ってきたという物珍しさで話しかけてくれたんですが、少し慣れてくるとそうもいかず、なかなか輪に入っていけなかったです。

そのため留学当初は私のことを理解しようとしてくれる社会学科の先生の所に行き、毎日泣きながらつたない英語で話をして悩みを聞いてもらっていました。
日本では友達作りに困ったことがなかったので、本当に辛かったです。

-そうだったんですね…。どのようにして乗り越えたんですか?
9月に高校に入学して12月くらいにクロスカントリーのチームに入ったのですが、それからは、自然と友達ができるようになりました。

当初は持久力も英語力も至らなかった私ですが、チームのメンバーと一緒に辛い練習をして苦楽をともにしていると、心を開いて会話できるようになってみんなと自然に仲良くなりました。

-クロスカントリーチームに入っていたんですね!日本にいた時からやってたんですか?

まったく日本ではやっていませんでした。アメリカで生活していたら少しずつ太っていって、運動しないとやばい!と思って入ることにしました。

それにしてもアメリカの人、みんな足速いんですよ!身体のつくりが違うから全然勝てなくて、タイムレースでは1周遅れになることも多かったです・・・。

ただ、1人だけ一緒のペースで走る子がいてその子「エマ」と一番仲良くなり、放課後も一緒に出かけるような仲になりました!

その親友エマとは現在でもSNSを通して連絡を取り合っていて、お互いの結婚式に呼び合う約束をしています

親友のエマと亀と

-英語は、留学中に徐々に話せるようになっていったんですか?

そうですね。英語レベルで言うと今がTOEIC800点くらいなんですね。
留学する前はTOEIC300点くらいでした。(笑)
留学して3ヶ月経った頃から話せるようになったと実感してきて、異国の地で生活することが楽しいと思えてきました。
留学中、リーディング・リスニングは特に伸びました。

-英語はどのようにして勉強しましたか?

留学中もひたすら英語の動画を見ていました。
具体的に言うと、Netflixなどで洋画や海外ドラマを英語字幕をつけながら鑑賞し、聞こえてきた会話をリピートすることです。周りから見たら独り言ばかりの変な子扱いされていたと思います。(笑)
また、化粧品に興味があったので米国のyoutuberで化粧のいろはを発信している人がいたので、ひたすらその人の動画を見ながら化粧のやり方と英語を同時に楽しみながら学んでいました。

-おすすめの英語勉強法はありますか?
基本を抑えるなら、一般受験用の単語集を暗記するのがおすすめです!
高校受験のために「ネクストステージ」という単語集を必死に暗記したことがありました。
一般受験用でしたが、実際にアメリカでの生活でも使える単語が多くて役に立ってたなと感じます。

よりネイティブに近い言い回しやフレーズを覚えるのはyoutubeやNetflixなど動画配信サービスで動画をたくさん見るのをおすすめします!

youtubeはコスメなど自分が興味ある分野のことを発信している好きなyoutuberのチャンネルを見ています。
ドラマでおすすめなのは、フレンズプリティ・リトル・ライアーズです。
フレンズは、20年くらい前の古いドラマなので、流行り言葉というよりは綺麗な文法を使っている印象でした。
一方でプリティ・リトル・ライアーズは、アメリカの学生が使うような身近な単語を使っているなと感じました。
私はアメリカにいた時にこのような動画を見て、フレーズを覚えては実際に使ってを繰り返していました

最初、自分の言葉で発するのは勇気入りますが、実際に使って通じると嬉しくなります。それを積み重ねると楽しくなっていくので、是非やってみてください!

ニューヨークの留学生活で今に活きていることとメッセージ

-アメリカでの留学生活を経て、成長したことや変化はありましたか?

留学を終えるまでは「キャリアウーマンとしてニューヨークで働く」ことを目標として将来役に立つような勉強などを頑張っていました。
ただ、留学を終えて少しして立教大学に入学して、今まで出会ったことのないような人に会ったり、ずっとやりたかったこと、行ってみたかった所に行くうちに私の中で考え方にも変化がありました。
様々な国に赴きお気に入りの芸術家の作品を眺めたり、行ってみたかったアフリカ大陸に行ったり、ミスコンに参加したりと色々な経験を通じて、私にとっての「幸せ」が具体的に理解できるようになりました

今の私の夢は「私が求めるような私になり、無理のない生活を送ること」です。

憧れのアメリカで生活し、行きたい国々を旅して、自分は日本が合っているなと日本の魅力と日本が好きなことに気づいたんです。

今の考えに至ることができたのも、高校生の時に一人で渡米し、友達作りなど何から何まで0からスタートした留学の経験があったからです。

大学でも様々なやりたいことを経験したからこそ分かったことで、今の私を構成する大切な一要素であったと強く感じています。

-これから留学に行く人に応援メッセージをお願いいたします!

もし留学をするか否かで悩んでいる人がいたら、留学は自身の成長を大きくサポートしてくれます!

また、私が好きな和歌にこんなものがあります。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」(鴨長明  「方丈記」

この歌は、時間の経過は誰にも止めることができないので、一瞬を大切にと説いているように感じます。

留学は今まで以上に人に出会う機会があり、様々な価値観に巡り合うと思います。

その中で自分にとって何が大切か不要かを見極め、タイムリミットが決まっている人生を後悔のないように楽しむことが大切だと感じます。

何をするにも遅すぎることはないと思うので、自分が信じる道を信じて頑張ってください

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