留学で海外に行って生活する。実際どんな生活が待っているかをイメージできていますか?
僕はカナダのバンクーバーへ3ヶ月間留学していましたが、海外経験がなかったこともあり実際に現地に行ってみるまではそこがどんな場所で、どんな人々が生活しているのかを想像できませんでした。
留学してから最初の数週間は時差や異国の文化に慣れるので精一杯でしたが、だんだん慣れてくると今度は「いろんなところに行ってみたい」や「限られた期間しかないからもっと時間を有効に使いたい」という欲望が出てきました。でも一日は24時間しかないし、学校には毎日行かなければいけない。 そう、自由な時間って意外と少ないんです。
そこで、僕は朝の時間を充実させるようにしていました。早起きをしてカフェに行ったり、わざと遠回りしてみたり。朝のゆったりとした環境でリラックスしてから1日をスタートさせることで気分が良いし、学校でもいつもより英語を話せている気がしました。
今回は留学を控えている方に僕がバンクーバーに留学していた時の朝の時間の過ごし方を、僕が撮影した写真とともにご紹介していきます。
少しでも留学先での生活を想像していただけたら幸いです。
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語学学校では基本的に、午前9時ごろから午後13時ごろまでのモーニングクラス、午後13時ごろから午後18時ごろまでのアフタヌーンクラスに分かれています。僕が留学していたときは、このふたつのクラスが交互に入っているというスケジュールでした。
※基本的にはモーニングクラス、アフタヌーンクラスのどちらかに統一されます。
午後から授業が始まるアフタヌーンクラスの日は授業が終わったらすぐにホストファミリーとの夕食の時間で、授業が終わってからどこかに行っている時間はありませんでした。
こう聞くと「アフタヌーンクラスってあまり楽しめない、、、?」と思ってしまうかもしれませんが、僕は 「逆に午前中は丸々空いているから、頑張って起きてなにかしよう!」とポジティブに捉えるようにしていました。アフタヌーンクラスの日が週に2~3回はあったので、そういった日にはモーニングクラスの日と同じくらいの時間に起きてどこかに出かける 「朝活」をしていました。
朝活とは「朝活動」の略称で、いつもより早起きして活動することを指します。朝活の内容としては勉強、読書、ランニング、ジムなどが一般的ですが「何をすべき」みたいなことは特に決められていないので、今挙げたものに限らず自分が朝の時間を有効活用できると思うことをするとよいでしょう。
朝活をすることは、心身ともにメリットがあると言われています。
朝はどうしてもバタバタしてしまいがちですが、早起きすることで一日のスケジュールをゆっくり決めることができます。その日の予定ややるべきことを整理して、落ち着いて一日のスタートを切りましょう。
夜になると学校での勉強や慣れない環境での生活で、脳が疲れ切った状態になってしまいます。一方で、朝はまだ刺激が少なく頭がさえた状態です。この朝の時間を有効に使うことで、 一日のパフォーマンスがぐんと上がるでしょう。夜にやろうとしている勉強や読書のための時間を睡眠に充てて、朝活でそれらをするとより集中できるかもしれません。
朝太陽の光を浴びたり、軽い運動をしたりすることによって不安感を和らげ精神を安定させる働きがあるセロトニンというホルモンの分泌が促されます。セロトニンは、心と体の健康の健康の基本であると言われており、朝活をすることで「今日も一日頑張ろう!」というポジティブな気持ちをもたらしてくれます。
早起きに慣れるまでは午後の授業などで眠くなってしまうかもしれません。そのため、いきなり早起きに切り替えるのではなく、徐々に寝る時間や起きる時間を変えていくと良いでしょう。
ここまで朝活をすることでQOLが大幅に上がるということをお伝えしてきました。ここでは「やってみたいとは思うけど、何をすればよいかわからない」という方に、僕がバンクーバーに留学していた時に実際にやっていた朝の過ごし方をご紹介していきます。 バンクーバーに限らずどこの国でもできることがほとんどなので、留学先の環境に合うように応用してみてください。
滞在先の近くや、学校の近くで朝早くからオープンしているカフェをあらかじめピックアップしておいてそこで勉強をしたり、本を読んだり。
朝の時間帯は比較的人が少なく騒がしくないため、心置きなく集中することができました。また、海外でのカフェでは注文の際に店員さんと軽い挨拶を交わすのが日常。当たり前のことではあるけれど、挨拶をすることで心が少し軽くなっていました。
時には他のお客さんや店員さんとの会話に花を咲かせることも。これも立派な英語学習。
カフェをリサーチする際には、大まかなメニューや価格帯、定休日も併せてチェックしておくとよいでしょう。
いつもは時間ギリギリで最短ルートで向かっている学校も、朝活の後なら余裕をもって向かうことができます。
いつもよりも早めに学校に向けて出発し、あえて遠回りをして普段通らない道を通ってみると新しい発見があったり、毎日の通学の楽しみにつながったりするかも。
僕が留学していたバンクーバーにはStanley Park(スタンレーパーク)という、広大な都市公園があります。ダウンタウンと直結していて学校もそう遠くないため、午後から学校があっても大丈夫。
ダウンタウンが海に面しているバンクーバーは、ビーチにアクセスすることも容易でした。海沿いに設置されたベンチに座って波の音に耳を傾ける。朝の時間帯は特に人が少なく、たまに犬の散歩をしている人がいるくらい。慣れない生活で生じたストレスを波の音がさらって行ってくれました。
サイクリングが趣味で、現地でもロードバイクでのサイクリングを楽しんでいた僕は、朝Stanley Parkで友人と待ち合わせて外周のサイクリングロードを走ることもありました。サイクリングロードもやはり朝は空いていて、朝日が差し込む森林エリアを抜けてビーチエリアへ。程よいアップダウンときれいに整備された道で快適に走ることができました。
このように朝活の時間を自分の好きなことに充ててみてもよいかもしれません。
みんなでカフェに立ち寄ってから帰るのが習慣でした。
運動してお腹がすいていたらカフェで早めのランチを食べて、午後の授業へ。
いざ朝活をしようとしても、早起きができなくて挫折してしまったり、続かなくなってしまうことがあります。そこで、僕がやっていた朝活を継続させるためのコツをご紹介していきます。
朝起きてからやることを考えるのではなく、前日のうちに考えておくようにしましょう。そうすることで就寝前から翌日のモチベーションが高まり、早起きしやすくなります。
候補をいくつか挙げておくと気分によって変えられるのでおすすめです。
どこか行きたい場所や朝活でやってみたいことがはっきりしていれば、朝早く起きるのも楽になりますよね。そのため、事前に行きたいカフェや公園などをいくつかブックマークしておくと朝活継続のモチベーションアップにつながります。
前日の夜帰りが遅かったり、連日の早起きで体が疲れているなと感じた場合は 朝活を休んでしっかりと睡眠を取ることが大切です。自分の予定や体調と相談しつつ無理のない計画を立てるようにしましょう。
朝活は生活習慣を整えたり、心身の健康を保つための方法の一つです。あまりにも疲れていたら、しっかり睡眠をとるなど体調や前日の予定を踏まえて朝活を休むことも大切です。また、朝活が義務的になってしまっては本末転倒。自分が楽しいと思える活動をするようにしましょう。
ひとつのことを継続してやるのは難しくなかなかうまくいかないこともありますが、朝活を習慣化させれば留学先に限らずさまざまな場所で自分の生活リズムを確立することができます。
ぜひ朝活をしてQOLの高い留学生活を目指してみてください。